2025年11月

2025年11月の記事

試行錯誤を繰り返しながら…

試行錯誤を繰り返しながら…(2025年11月14日)

試行錯誤を繰り返しながら…

2023年から一人でコツコツと塗り分けの研究を行い、その研究の過程で誕生したサンプルを2024年に社内でプレゼンした結果、業務用カタログに掲載が決まったり2025年の新春見本市でお披露目をすることができた塗り分けの製品いろいろ。今年を振り返るにはまだちょっと早いのですが、新春見本市の後に次々と塗り分け製品の注文が入るようになり、現場スタッフの協力も得つつ今日もせっせと塗り分けの作業を行っています。
もともと、はるか昔には製品化していた時期もあったそうですが(私が入社する前です)、人手不足であんまり手間をかけていられなくなったこと、できる職人さんがだんだん減ってしまったことなどが理由で、私が入社した頃には塗り分けの製品は1枚もありませんでした。
でも、なんとかここまで出来るようになった!というか、復活した!これもすべてはご注文してくださったお客様、そして協力してくれている現場スタッフのおかげです。

試行錯誤を繰り返しながら…

この先も、いつでもご注文があればすぐにでも対応できるように、塗り分けができるスタッフを増やすためにベテランスタッフから新人スタッフへの指導も一緒に行っています。ベテランスタッフが施釉すれば1時間ちょっとで終わる作業ですが、教えながらやると2時間、3時間はかかって当たり前。また、新人スタッフがコツをつかむまでにも時間がかかるので最初は不良品ばかり窯から出てきてしまうのです。
でも、その時間や手間を惜しんでいては技術は伝わりません。失敗してもいいので、とにかく何枚でも塗って、何枚でも焼かないといけないのです。施釉担当者だけではなく、鋳込み担当者の協力も得ていつもの倍以上の素焼きを準備しています。

試行錯誤を繰り返しながら…

最初はどこまで塗っていいのかわからないので、ガイドを使って鉛筆で線を入れます。ココまで塗る!というコツがつかめてくると、この線がなくても同じ位置まで自分の判断で塗れるようになってくるのです。その時まで、何百枚もひたすら塗り続ける日々。

試行錯誤を繰り返しながら…

また、釉薬同士の相性というものもあるので、2色目を塗ったあとの反応を見ながら施釉のタイミングを決めたり、時間の間隔をあけるなどの調整を行います。だから、晴れている日と雨の日だと施釉する時間が違ってくるんですよ。面白いですよね。
これらの製品は年内中に完成させて、来年どこかの店舗さんで皆様のお目にかかる予定です。今から楽しみ!発売開始されたら私も店舗まで見に行こうと思ってます。

商品戦略室
渡辺

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