失敗は成功のもと?(2024年10月24日)
新春見本市に向けて、毎日せっせとサンプルを作成する日々です。展示できるレベルのものが完成するまで、試行錯誤を繰り返すのですが、とんでもない失敗作も窯から出てきます。
これがそのうちのひとつ。私、あんまり施釉は得意ではないのですが、それにしたってよ。何がどうしてこうなったのか、サッパリわかりません。
一般的には釉切れ、釉抜け、釉縮れと言います。釉薬がかからなかったところ、焼成中に釉薬が縮れたり剥がれたりして素地が露出してしまう現象です。これ、本当は私の脳内では青いグラデーションになるはずだったのですが、たぶん釉薬を何度も重ね塗りをした結果、厚みが出てしまいこんな状態になったんじゃないかなあ、と思います。
もうちょっと薄く重ねていくか、しっかりと乾かしてから窯入れすればマシになるのではないかと思われる。
調べてみたら亀裂釉という、あえてこういう風合いを出すための釉薬も存在するようなので、これはこれでアリ…なのか?逆に狙ってもなかなかこんなの作れないと思うのですが。
失敗した理由を検証するためにしばらく自分のデスクに置いておいたら、他の社員さんに目撃されてしまい「スゴイのが出来たじゃん!」と言われてしまいました。笑。
商品戦略室
渡辺
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