
【レポート】インテリア ライフスタイル 2025、ありがとうございました!(2025年6月25日)
先週、無事に東京で開催されていたインテリア ライフスタイル 2025の出展を終える事ができました。今回のテーマはズバリ!白×青です。というわけで、そんなテーマにちなんで壁面にも呉須を散らしたようなデザインを施しました。どっちがいいか悩みに悩んだ結果、こちらのデザインが採用されました。

今回の展示会に向けて制作した、slope cobalt(スロープ コバルト)です。このslope(スロープ)は昨年開発したシンプルなデザインの茶器シリーズなのですが、シンプルだからこそ絵をつけやすいよねって事で今回このデザインを施したものになります。呉須を散らした加飾は昔からある伝統的な技法ですが、大変な手間がかかるため量産しようとするとなかなか難しいのです。そこで、このデザイン部分についてはイングレの上絵転写を用いて、量産に対応できるように工夫しました。
そしてこの転写に使われている顔料も窯変を使用しているため、同じデザインではあるけれど微妙に異なるという、手描きとほぼ変わらない質感や色合いを再現しています。この転写の開発もめちゃくちゃ大変だったのですが、おいおいブログ記事などでご紹介していければと思います。
そして、こちらも今回の展示会に向けて開発された製品です。hibi Ovals(ヒビオーバル)。昔にあった深山の形状をヒントに、現代に合わせて新たなオーバルプレートとしてよみがえらせたシリーズになります。お皿のフチに青いラインを入れているものは上絵転写です。あとは深山が最も得意としている白磁、そして呉須を思わせる紺色になります。こちらは絵柄や色合いもほめて頂けましたが、形状そのものを気に入られるお客様も非常に多かったです。
楕円形のお皿ってやっぱり根強い人気があるんですよね~。
そして、柳 和食器シリーズです。こちらはもう本当に、柳 宗理さんのお名前やデザインに多くのファンがついているため、並べているだけで「あ!」と見つけて立ち寄ってくださるお客様が多かったですね。改めて、深山で製造させて頂けていることに感謝です。製造基準、検品基準、ともに群を抜いて厳しい製品ではありますが、それだけに信頼を置いてくださっているからかリピートのご注文もすごく多いのです。納期になかなか間に合わなくてごめんなさい。
それでも待ってます、と言ってくださるお客様には本当に感謝、感謝です。あと、こちらのシリーズには新しいサイズのお皿が登場しました~。
手前のブースに並べた製品を中心にご紹介しましたが、奥のブースには深山の既存製品の中から人気の高い白×青の製品を選抜して並べました。白×青といっても、その技法は様々です。釉薬による色、銅板転写による色、絵付けによる色、上絵転写による色。「こんな製品が深山さんにあったんですね」というお言葉もいただけて、改めて深山の強みと新しい可能性を発信できたんじゃないかな、と思います。
ブース全景はこんな感じ。会場全体をブラリと見て回りましたが、ナチュラル系というか優しい色合いで構成されたブースが多かったように思います。そんな中、この白×青の色の組み合わせはキリッとしていて目立っていたんじゃないかな…(自画自賛)。最初はちょっとキツイ色合いかなって心配していましたが、結果的にはこれまでにない構成になりよかったな、と思いました。テーマがハッキリと際立ってますよね。
これから展示会の参加スタッフが集まって、この展示会で新たに出会う事ができたお客様や関係者様とまた新しいうつわを作っていくことになると思います。早くもご注文をくださっているお客様もいるので、少しお時間頂く場合があるかもですが、ぜひ末永くお付き合いください。
本当にありがとうございました。
商品戦略室
渡辺