slope(スロープ)のポット、加飾のバリエーション(2025年1月21日)
去年リリースした新製品、slope(スロープ)シリーズ。できるだけレリーフなどを入れず、シンプルな形状に仕上げたので加飾もしやすい製品となっています。新春見本市では基本の白磁のほかに、こんな加飾が深山ではできますよ~、というサンプルを多数展示しました。
呉須でラインを入れただけのシンプルな加飾。どこか、ホーロー製品のようなシンプルだけど可愛いらしさもある仕上がりになりました。
雑貨屋さんに並んでいそうな雰囲気。この呉須もいろいろと調合をした結果、これくらいの濃度だと焼成した時にグツグツ煮えないというところまで何度もテストを繰り返し、最適な濃度に仕上げております。組み合わせる釉薬によって若干色合いが異なります。
新春見本市にむけて新しく開発した釉薬、キウイ(仮)です。新春見本市ではチョコチップシリーズという釉薬もお披露目したのですが、最近、私の中だけで鉄粉入りの釉薬というものがマイブームになっております。2025年も引き続き、研究していく予定。
こちらの釉薬では、高さのあるものに施釉をすると鉄粉が少し溶けて流れるという性質があります。なので、蓋の部分は丸い点々なんですけど、身の側面はちょっと流れて細長い感じになっています。ポットとか土瓶に施釉すると面白い釉薬なんじゃないかな。なんだかキウイの断面のようなので、キウイ(仮)と名付けました。
cheese(チーズ)のシリーズより、ブルーチーズの銅板転写をslope(スロープ)のポットに貼ったらこうなりましたよ、というサンプルです。遠目に見るとなんだか青カビがはえているポットのように見えますが、これはこれで面白いんじゃないかな、と思って展示しました。
実は蓋をあけた中にも青カビが…。cheese(チーズ)の豆皿のハマがねずみさんの形をしているのもそうなんですが、こういう遊び心をどこかに取り入れたいなと思って、ついついやらかしてしまいます。笑。
いつもお世話になっている転写屋さんにお願いをして、全面貼りができる柄の銅板転写をわけて頂きました。その試作品がこちらです。通常、銅板転写を全面に貼るのってすっごく難しいのですが、これはシワが見えにくい柄なので私でもきれいに貼る事ができました。
ちなみにカップに貼るとこんな感じ。我ながらうまく貼ることができました(自己満足)。こういう全面貼りの銅板転写による加飾はあんまり深山ではやってこなかったのですが、今後はできるようになりたいなと思っているので職人と相談して進めていきたいなと思っております。
白盛りの銅板転写×色釉の組み合わせのサンプルです。これは以前のブログの記事でもアップしているのですが、今のところ私の一番のお気に入りです。
淡い釉薬の色の下から、ぼんやりと白い模様が浮かび上がっているところが素敵。こちらはピンク色なのですが、他の色釉との組み合わせでも作っていきたいなと思っています。
人出不足により、本当はできるかもしれないのにチャレンジしてこなかった「ひと手間かかる」加飾の技法。今回の新春見本市をきっかけに、今後はできるようになっていきたいのでOEMでのご相談など遠慮なくご連絡ください。
商品戦略室
渡辺
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