【レポート】濱田庄司と柳宗理 ―ふたりの館長― 「今までの50年、これからの50年」(2022年11月7日)
11月3日、文化の日に大阪にある大阪日本民芸館へ行ってきました。
私、こちらの施設を訪問するのは初めてだったのですが、万博記念公園の中にありました。公園内には様々な施設があるのですが、そのなかのひとつがこの大阪日本民芸館のようです。
仕事で行ってきたのですが、ちょっとした観光気分。しかし、有名な太陽の塔は背中しか見ることが出来ませんでした…。ある意味、これはこれでレアなのですが。
さて、今回こちらの大阪日本民芸館を訪問した目的は、写真の中でもかなりの存在感をはなっているこちらの看板が示す特別展が目的です。
秋季特別展 大阪日本民芸館50周年記念「濱田庄司と柳宗理 ―ふたりの館長―」
会期:令和4年9月3日(土)~12月13日(火)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:水曜日 ※11月23日(水・祝)は開館
期間中、なんとか行けないかなあ…と考えていましたが、たまたま仕事で行けることになってラッキーでした。
残念ながら展示物などの写真撮影は一切禁止でしたので、中の様子をお届けすることはできないのですが…。私たち、深山が製造している柳 和食器シリーズの一部も展示して頂いており、それを見ることが出来ただけでも「来て良かったなあ」と思いました~。
大阪日本民芸館はもともと日本万国博覧会のパビリオンとして建設された建物です。そのため、回廊のようになっており、出口に向かって歩いていくだけで貴重な展示物をしっかりと鑑賞することができます。
ミュージアムショップも大変興味深かったです。
その後は場所を国立民族学博物館に移して、座談会「今までの50年、これからの50年」に参加しました。話し手は柳新一さん(柳工業デザイン研究会理事長)と、高木崇雄さん(「工藝風向」店主・日本民藝協会常任理事)です。
そもそも民藝とはなんぞや?から始まり、万博について、民芸品についてのさまざまなお話を伺う事ができました。
その中でも特に印象に残ったエピソードがこちら。
参加者からの質問を受けて、のお話だったのですが、美しいの基準は人それぞれだとは思うのですが、大阪日本民芸館に所蔵されているような美しい器の基準はどういうものか、というもの。
二代目館長である、柳宗理さんは「絵付けと形が仲良し」を基準としていたんだそうです。器の色、つまり、釉薬は好みというものがあるので自分の好きなものでもよいが、絵付けを施した器となると、やはり絵付けと器の形状のバランスというか相性がよろしくないと、それは美しい器ではないんだそうです。どうも具合が悪い、と。
深山のHPやカタログを見て頂ければわかるのですが、私たちのものづくりへの想いとして「うつくしいうつわ」を掲げております。それぞれの美しいの基準は確かに異なるとは思いますが、その基準をしっかりと信じてブレないように続けていくことが大事なんだろうなあ、と思いました。
特別展は12月13日(火)まで開催されます。記念講演会などのイベントもありますし、なにより万博記念公園の中に大阪日本民芸館がございますので、ちょこっと行楽気分でぜひ足を運んでみてください。
岐阜から大阪まで、めちゃめちゃ距離がありましたが、貴重なお話を聞く事ができて良かったです!
ありがとうございました。
商品戦略室
渡辺
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