窯変呉須の加飾の練習(2022年12月21日)
お客様にお渡しするサンプルを作成するにあたり、窯変呉須の加飾技法を学びました。
この真っ黒な液体は、窯に入ったあとは色鮮やかな紺色へと変化します。
呉須(ごす)は、古くから磁器の染め付けに用いられている鉱物質の顔料です。酸化コバルトを主成分としているので、藍色っぽいような紫色っぽいような、深い青色へと変化します。呉須は他の絵具とは違って、素焼きの状態で着色します。そのため、その上に釉薬がかかるので焼成後はその色合いが鈍ったり色あせる事がありません。
画像1枚目の液体を筆にとり、ろくろに素焼きをのせてクルクルと回しながら線を引くと…。こんな風に、ジワーンとしたいい感じの滲みが出て、ひとつの模様へと変化します。
画像2枚目はカタログ写真になってしまうのですが、このポットと煎茶のフチの部分の呉須で線を引きました。この滲み具合も、上からかける釉薬の種類によって全く違います。
在庫限りです。
LKL_tea(エルケーエル ティー)煎茶碗
カラー:窯変呉須 / 青磁釉
サイズ:180×100×高さ90mm(220cc)
空間を抜ける爽やかな風のような、日常を涼やかに彩る、柔らかなフォルムのお茶のうつ...
呉須のこの絵具は通常より融けやすく調合しているのですが、その上にかける釉薬との相性により、焼成時の流れ具合(どれくらい動き出すか)が全然違うのです。面白いですよね。
とりあえず、お客様に渡すサンプル品がうまく出来上がってホッとしているところです。
商品戦略室
渡辺
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