月々特集5月「北欧の空模様をイメージしたうつわ luonto ルオント」2023年
ゆらぎのある自然なうつわ luonto(ルオント)
2023年、深山の新作として登場した、luonto(ルオント)。
深山が得意としている鋳込み成形によるうつわですが、どことなくゆらぎが感じられ、まるで人の手で作られたかのような自然なフォルムが特徴的なうつわです。
実はこのluonto(ルオント)、深山のロングセラー商品であるJ white 丸の復刻版となります。
凛とした立ち姿、心地よくゆらいだアウトライン。白磁の持つ素材の美しさを凝縮したうつわとしてJ white 丸はデビューしました。それは今からおよそ20年ほど前のこと。
昔からある形状の器を大切にし、深山の基本である白磁のうつわを中心に、あえて20年経った今だからこその「新しいカラー」や「難しいカラー」の釉薬を施すという、深山の新しい挑戦です。
↑J white 丸についての詳細はこちらをご覧ください
北欧の空模様をイメージしたうつわです
フィンランド語で「自然」という意味を持つ、luonto(ルオント)。
人の手で作られたような自然な丸みをおびるうつわに、北欧の空模様をイメージしたカラーを施しました。
アイテムは9種類、カラーは3種類
luonto(ルオント)のシリーズは全9アイテムで構成。
大皿から豆皿まで取りそろえた4サイズのプレートに、ボウル(鉢)も4サイズ。さらに、統一感が出るようにゆらぎのある形状のマグカップを追加しました。
また、カラーは3色をご用意。
北欧の空模様をイメージした、ホワイト・パープル・グレーとなります。
Lumi White(ルミホワイト)
北欧に降り積もる雪のように白い、白磁のうつわです。
美濃焼の産地のひとつである瑞浪市は、かつて世界中に洋食器を製造輸出していた世界的生産地でした。主に欧米や国内のハイブランドの洋食器OEM工場として、その品質基準に合致する上質な白磁の製造に従事していました。深山はそれらの技術を受け継ぎ、うつくしく焼き上げた白磁を得意としています。
J white 丸の良さをそのまま生かすために、白磁のうつわをルミ ホワイトと名付けました。
ルミはフィンランド語で雪を意味しています。
Kaamos Purple(カーモスパープル)
フィンランドの極夜(きょくや)をイメージした薄くて淡い紫色です。
極夜とは?
白夜は太陽が沈まない日のことですが、極夜はその反対で太陽が昇らない日のことを言います。フィンランド語ではカーモス(kaamos)と言い、フィンランドの北部・北極圏で見られる現象です。
厳密にいうと極夜は太陽が出ていないので辺り一面は暗い状態なのですが、時間が経過すると共に美しい朝焼けが見えるんだそうです。その朝焼けは辺りが赤く染まり、だんだんと紫色に変わっていきます。その一瞬に垣間見える紫色をイメージしました。
紫色の釉薬はほかのカラーに比べて不安定で、窯の状態により赤っぽくなったり青っぽくなったりしやすいんです。それもあり、これまで深山ではあまり取り組んでこなかったカラーなのですが、あえて難しい釉薬に挑戦してみようという事で今回採用することになりました。
Pilvinen Gray(ピルヴィネングレー)
北欧のお天気はくもりが多いそうなのですが、そんな曇り空を思わせるほんのりと薄いグレーです。フィンランド語で曇りはピルヴィネンと言うんだそう。
深山のこれまでの製品にありそうでなかった、全く新しいグレーの釉薬をこのluonto(ルオント)のためにイチから開発しました。ホワイト、パープルに合わせて透明感があり、ほんのりと色づいたような薄くて淡いグレーとなっております。
ホワイトやパープルと並べてみても、違和感がないように濃度を調節しております。
釉薬の自然な色合いを楽しんでください
luonto(ルオント)のシリーズで使用している釉薬は、どれも淡くて透明度の高い釉薬となっております。
その為、うつわの一部分にじんわりと滲んでいるような濃淡が見られますが、これらは色ムラではなく「あえて」そのまま残している釉薬の自然な色合いと捉えて皆さまのお手元に届けたいと考えております。
うつわの個性ということで、お楽しみ頂けますと幸いです。
組み合わせは自由自在に
luonto(ルオント)のうつわは組み合わせ方が自由自在。
プレートやボウルはサイズによっては1個あれば十分なものもあるので、単品使いが出来ます。まずはお好きなカラーから選んで頂き、少しずつ他のアイテムを集めてみるのもよいかもです。
複数のアイテムを選ぶ場合はすべて同じカラーで揃えてもよいですし、例えばメインのプレートはホワイトでマグカップはグレー、みたいに3色の中から好きなカラーで組み合わせても楽しいと思いますよ。
一番大きな24cmプレートの上に、豆皿やそばちょくなどをのせるとカフェ風食器としてお使い頂けます。あなただけのコーディネイトで食卓を楽しく美しく彩ってみてください。
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岐阜県瑞浪市。三市からなる美濃焼産地の中でも磁器、特に白磁の製造に特化したこの地区に深山はあります。
昭和中後期、世界の工場として欧米の洋食器ブランドの依頼に対し上質な白磁の洋食器を供給した時代に培われたものづくりの基礎。
私たちは、それら受け継いだものを基に、現代の暮らしに寄り添った丁寧な道具としての器を作っています。
製造や製品、使い勝手に関するお問い合わせなどございましたらお気軽にお問い合わせください。
Mizunami City, Gifu Prefecture.
Miyama is located in the Minoyaki producing area consists of three cities where porcelain, especially white porcelain is produced.
Foundation of manufacturing that was fostered during the middle and late period of Showa era when western style white porcelain tableware was provided, having received orders from the European and American tableware brand companies.
We are producing tableware as a gracious tool suitable for contemporary life associated with what we have inherited.
Please feel free to make inquiries to us about production, products and usability.