うつわリポート

毎日の暮らしに、新しい提案のあるうつわのご紹介です
Introducing a container with new proposals for everyday life

うつわリポート「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」EP.2 column(コラム)

うつわリポート「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」EP.2 column(コラム)

うつわリポート「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」EP.2 column(コラム)
料理を盛り付けるだけではなく、道具として使える深山のうつわ。
深山食器店・うつわリポートのシリーズ連載、「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」と題して、ご紹介していきたいと思います。
第2回目は、column(コラム)です。
2006年度、グッドデザイン賞を受賞したコラムシリーズ。単なるコーヒーを飲むための「食器」ではなく、コーヒーを楽しむための「道具」として存在するうつわとなっています。

蓋をしたままスタッキングができる、column(コラム)

うつわリポート「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」EP.2 column(コラム)
column(コラム)を直訳すると、円柱・柱身・台座というような意味を持ちます。column(コラム)のポットの上にドリッパーをセットすると、確かに円柱のように見えるのです。
スタッキングができる事を前提に設計されたcolumn(コラム)は、製品それぞれを単体で見ると何の変哲もないシンプルなデザインのように思えますが、実はシリーズ全てが揃った時にこそcolumn(コラム)のデザインの美しさが発揮されます。

うつわリポート「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」EP.2 column(コラム)
column(コラム)は、レストランやカフェ等の飲食店での使用を目的として開発されました。
同じ食器を複数所有する飲食店に対応するため、蓋をしたままスタックできるようなポットにしました。業務用食器として、今までかさばっていたポットの収納をしやすくするためです。
また、重ねて収納できるという機能性だけではなく、重ねた時のフォルムがどのようなインテリアにも溶け込むよう、シンプルなデザイン性も追求しました。

column(コラム)のデザインのポイントは?

うつわリポート「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」EP.2 column(コラム)
当時、column(コラム)シリーズを担当したデザイナーによる3つのポイントは以下の通りです。

  1. 胴体がストレートなので高台が広く、重ねた時に安定感がある。
  2. 突起していない蓋のつまみは、重ねる時にぶつけて折ってしまう心配がない。
  3. どのようなインテリアにも溶け込む、スッキリとしたシンプルなデザイン。

積み重ねた時に安定感があり、重ねてもぶつけて折れたりしないように蓋のつまみが突起していないデザインは、業務用食器としての使いやすさを重視したこともありますが、製品をできるだけ長く使って頂くための工夫でもあります。

ハンドルや注ぎ口にまでこだわりました

うつわリポート「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」EP.2 column(コラム)
column(コラム)のハンドルは、男性でもしっかり握れる大きさです。ドリッパーやポットなど、コーヒーを淹れて使う道具なので、やはりそれなりに重さが出てしまいます。うっかり落としてしまわないように、きちんと握れる大きさのハンドルに設計しました。
もちろん、カップのハンドルにもこだわりが。ポットほどの高さはありませんが、しっかりと握れるようにハンドルの下の部分に広がりを持たせたデザインとなっています。

うつわリポート「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」EP.2 column(コラム)
深山の製品の中では数すくない、コーヒードリッパー。
ペーパー製のフィルターをお使いいただき、ゆっくりと時間をかけて丁寧にコーヒーを淹れてみてください。ドリッパーの下にポットをセットすると、しっかりとスタッキングされてコーヒーがこぼれる心配がありません。
コーヒーがすべて抽出されたら、そのままドリッパーを外してあとはポットでコーヒーをカップに注ぐだけ。ポットの注ぎ口もすごく滑らか。深山の職人が細部にまでこだわり、仕上げを行っているからなのです。

使う楽しみ、収納する楽しみ

うつわリポート「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」EP.2 column(コラム)
column(コラム)はコーヒーを飲んだり淹れたりする時だけではなく、収納されている時にでもその美しさを発揮します。
道具は使われてこそ、美しい。…という考え方を、民藝運動の創始者である柳宗悦(やなぎ むねよし)は「用の美」として称えました。道具として心地よく使っていただくための機能美はもちろんの事、使わない時でも美しく存在する凛とした佇まいを持ち合わせているうつわ、column(コラム)。
業務用に開発されたとは言いましたが、もちろん個人のお客様に使って頂いても問題はございません。
その使い勝手のよさ、その美しさをぜひ実際にお手にとって実感してみてください。

column(コラム)はこちらから

シリーズ連載「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」について

深山では日々、様々なうつわを製造しております。うつわと言えば、多くの方が料理を盛り付ける食器を主に思い浮かべることでしょう。ですが、深山のうつわの中には食器のようであって食器ではない、道具としてのうつわが数多く存在しています。
料理を盛り付ける以外の使い道がある事で、日々の暮らしが「ちょっと」楽しくなります。
いつまでも使い続けたい生活道具としてのうつわ、私たちの日常生活に溶け込むうつわ。そんな深山のうつわを、「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」シリーズとしてご紹介していきたいと思います。

うつわリポートにもどる

検索用キーワード:暮らしの道具 / 業務用 / コーヒードリッパー / コラム / うつわリポート / ポット / スタッキング / グッドデザイン賞

miyama.のものづくりについて

いままでの月々特集

暮らしのうつわ特集一覧

【おすすめ特集】

暮らしの器特集『コーヒーと人生とうつわと』

コーヒーと人生とうつわと
気持ちに寄り添う5種のカップ&ソーサーとマグカップ


\ Follow Me /

 face book / instagram


岐阜県瑞浪市。三市からなる美濃焼産地の中でも磁器、特に白磁の製造に特化したこの地区に深山はあります。
昭和中後期、世界の工場として欧米の洋食器ブランドの依頼に対し上質な白磁の洋食器を供給した時代に培われたものづくりの基礎。
私たちは、それら受け継いだものを基に、現代の暮らしに寄り添った丁寧な道具としての器を作っています。
製造や製品、使い勝手に関するお問い合わせなどございましたらお気軽にお問い合わせください。

Mizunami City, Gifu Prefecture.
Miyama is located in the Minoyaki producing area consists of three cities where porcelain, especially white porcelain is produced.
Foundation of manufacturing that was fostered during the middle and late period of Showa era when western style white porcelain tableware was provided, having received orders from the European and American tableware brand companies.
We are producing tableware as a gracious tool suitable for contemporary life associated with what we have inherited.
Please feel free to make inquiries to us about production, products and usability.

関連記事一覧