2024年04月

2024年04月の記事

ぼんやりと浮びあがるプランツ柄の小皿

ぼんやりと浮びあがるプランツ柄の小皿(2024年4月9日)

ぼんやりと浮びあがるプランツ柄の小皿

float(フロート)マカロンディッシュ プランツ
野に咲く草花の絵柄がぼんやりと浮びあがっているように見える小皿です。float(フロート)シリーズには立体的なレリーフ版と、銅版転写で絵柄をつけているパターン版があるのですが、こちらは深山が得意としている銅版転写で絵柄をつけています。銅版転写は素焼きに直接絵柄を施すので、釉薬の「下」に入ります。という訳で、銅版転写は「下絵」という扱いになるのですね。釉薬の下にあるので、半永久的にその絵柄は色あせたり剝がれたりする事がありません。

ぼんやりと浮びあがるプランツ柄の小皿

色のついている銅版転写を貼って、透明な釉薬をかけるうつわが多いのですが、こちらのマカロンディッシュはその逆の手法を採用しています。つまり、白い絵柄の銅版転写(プランツ柄)を貼ってから、色のついている釉薬をかけているのです。その色のついている釉薬も透明釉(色がついているけど透明感がある釉薬)なので、白い銅版転写の絵柄がちゃんと見えるという訳なのです。
焼成時に多少、銅版転写の絵具が溶け出しますが、それがまた味があってよい。ぼんやりと幻想的に浮かび上がるような仕上がりに。奥行がありますよね。

開発当時、様々な色のついている釉薬との相性を試したそうですが、この3色に落ち着いたそうです。私も実験でピンク色や紫色などを試してみたのですが、絵柄がボケボケになってしまったり、逆にクッキリはっきりしすぎて雰囲気が異なってしまったりと失敗続き。本当に焼き物というものは焼いてみない事にはわかりません。

商品戦略室
渡辺

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