うつわリポート「プロが選ぶうつわ」vol.2 中華料理編
プロユースのうつわとは?
ホテルや旅館、レストランなどでの使用にも耐えうる、強度や美しさを持つうつわ。いわゆる業務用食器のことを、プロユース食器と私たちは捉えています。
通常は問屋さんなどを通じて大量注文を頂く事が多いのですが、昨今は個人の方が家庭使いをするために購入されたり、チェーン店ではなく個人経営規模の飲食店さんがオープンに合わせてご注文を下さる事が増えてきました。
そこで、深山のうつわの中から「こんなタイプの飲食店にオススメ」といううつわをピックアップし、こちらのシリーズ連載「プロが選ぶうつわ」でまとめていきたいと思います。
第2回目は「中華料理編」です。
フルコースで楽しめる本格的な中華料理から、ランチでサクッと利用できる町中華まで。中華料理と言っても様々な料理がありますよね。そして、中華料理の中でも8つの地域で構成される八大菜系(中国八大料理)があるなど、数えきれないほどその種類は豊富なんです。
そんな中華料理のそれぞれに最も適している深山のうつわをご紹介します。
前菜(ぜんさい)
中華料理をコースで頂く場合、基本的に5つの料理で構成されています。前菜は一番最初に出てくるもので、メイン料理の前に提供される盛り合わせ料理のこと。一般的には棒棒鶏(バンバンジー)やクラゲなどの冷菜、またはピータンなどがポピュラーですね。
川昌(かわしょう)のシリーズは、中華料理を存分に楽しめる形状で構成されています。rui(塁)シリーズやkaze(風)を揃えるだけで中華料理のフルコースが完成する、といっても過言ではありません。
紅く情熱的な炎から生まれる中華料理。3400年前、殷(商)の時代に彼の国で誕生し、炎の料理とともに在り続けた淡い緑を帯びた青。共に炎から生まれた食に寄り添う青白磁の器なのです。
湯(たん)
中華料理における湯(たん)とはスープのこと。ポピュラーな卵スープなどは前菜の前に提供される場合もありますが、フカヒレやツバメの巣といった高級食材のスープはこのタイミングで味わうことができます。
大きな器に入っているスープを個別に取り分ける際に便利な小鉢には、おそろいのお皿をソーサー代わりに添えることで、スープがこぼれても安心です。
主菜
中華料理のメインディッシュ!肉・魚・野菜などの料理が5品ほど。よく、中華料理のコースメニューの写真などを見てみると、大きなお皿にドーン!と盛り付けられていますよね。そして、いくつかのお料理のお皿がこれでもかとテーブルいっぱいにのっているような。みんなでワイワイと、少しずつ取り分けて食べるのも楽しそうです。
ちなみに、メイン料理は餃子や酢豚、海老チリなどが多いみたいですよ。
↑calm(カーム)の大きなお皿にはお揃いの箸置きはいかが?
主食
中華料理の主食として主に提供されるのがごはんや麺類です。ごはんは白いごはんではなく、チャーハンなどが主流。麺類の場合は中華風焼きそばや刀削麺などなど。
rui(塁)ハットボウルはその名の通り、帽子をひっくり返したような形をしているうつわです。幅広いリムがまるで帽子のつばのよう。
点心
点心とはデザートのこと。杏仁豆腐やライチといった甘い物の他に、春巻きや水餃子などの軽食が出ることも。
小籠包や焼売などにつけるソースもvela(ヴィーラ)シリーズにおまかせください。
↑rui(塁)の23cm正角皿にはせいろがスッポリとおさまります。四角いお皿の中の丸い落としの部分がポイントです。
↑vela(ヴィーラ)のうつわ、それぞれの形状に合わせて様々なものを盛り付けることが可能です。トリプルディップにはソース各種、ツインドルチェには甘いスイーツ、ディップ&プレートには両方とものせることが可能となっており、その使い方は何通りも。
杏仁豆腐のような汁気のあるデザートにはカップがおすすめです。中華だけではなく、アジアンスイーツにもこの淡い青磁の色がよく似合います。
↑sooo(蒼)のカップとお皿を組み合わせることでコースの〆となるデザートをグッと引き立たせることができます。
町中華
最近流行りの町中華って?
町中華(まちちゅうか)とは、地域に根ざした大衆的な中華料理店のこと。いわゆる、昔ながらの中華料理店であり、大衆向けで庶民的な中華料理を提供してくれるお店、または料理そのものを指します。
そんな町中華を楽しむなら、というテーマでtasuhana(たすはな)シリーズのうつわをセレクトしてみました。もちろん、デリバリーやテイクアウトを盛り付けてご自宅使いすることもできちゃいますよ。
中華丼を盛り付ける時にあると便利な葉れんボウル。深さがあるので、中の具材がこぼれる心配がありません。片手で持つのにちょうどいい高さなので、食べやすいんじゃないかな、と思います。
中華料理には汁気が多いものやあんかけものが多いので、こういった丼タイプのうつわが意外とピッタリなのです。
中華料理と聞いてパッと思いつくのが麻婆豆腐ですよね。最近では市販の調味料も充実しているので、ご家庭で作られる方も多いのではないでしょうか?麻婆豆腐を白いホカホカごはんにのっけて食べたい!という場合は、tasuhana(たすはな)蓮はな中華ボウルのように、口が広くてそこそこの深さがあるうつわがおすすめです。スプーンで麻婆豆腐をすくいやすい設計。おまけに上から見るとお花の形をしていて可愛いんですよ。
中華料理屋さんのうつわ まとめ
「プロが選ぶうつわ」中華料理編、いかがでしたでしょうか?深山のうつわは基本的には「洋」テイストのものが多いのですが、実はこんな風に中華料理に似合ううつわも数多く取り揃えているんです。中華料理だけではなく、アジア料理にも使えるうつわは創作料理や多国籍料理のお店でも使えるんじゃないかな、と思います。
不定期連載の「プロが選ぶうつわ」ですが、こんなお店で使えるうつわが知りたいよ~、というリクエストもぜひお寄せください。
シリーズ連載「プロが選ぶうつわ」について
一般のご家庭で使うだけではなく、飲食店やホテルなどの場面で使えるうつわ。深山ではそのどちらも製造しております。プロが選ぶうつわとは?また、プロにおすすめしたいうつわとは?
これまでとはちょっと違った視点で深山のうつわをご紹介していきます。
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岐阜県瑞浪市。三市からなる美濃焼産地の中でも磁器、特に白磁の製造に特化したこの地区に深山はあります。
昭和中後期、世界の工場として欧米の洋食器ブランドの依頼に対し上質な白磁の洋食器を供給した時代に培われたものづくりの基礎。
私たちは、それら受け継いだものを基に、現代の暮らしに寄り添った丁寧な道具としての器を作っています。
製造や製品、使い勝手に関するお問い合わせなどございましたらお気軽にお問い合わせください。
Mizunami City, Gifu Prefecture.
Miyama is located in the Minoyaki producing area consists of three cities where porcelain, especially white porcelain is produced.
Foundation of manufacturing that was fostered during the middle and late period of Showa era when western style white porcelain tableware was provided, having received orders from the European and American tableware brand companies.
We are producing tableware as a gracious tool suitable for contemporary life associated with what we have inherited.
Please feel free to make inquiries to us about production, products and usability.