
織部釉にも色々あってだな(2025年4月2日)
深山のカタログに掲載されているプロダクトの中で、織部と名付けられているカラーは現在3色ございます。パッと見た感じ、どれも深いグリーンをしていて似ているのですが、それぞれ質感や色合いが微妙に異なり、もちろん釉薬も違います。
crease(クリース)に使用している織部が一番使われている織部。透明感があり、深い緑色をしているのですが、どちらかというと濃くて暗め。
最近ちょっとカタログ落ちしてしまったのですが、OEM注文などで根強い人気を誇っているのが織部マット。同じ織部カラーですが、こちらは窯変釉なのでレリーフのある部分やフチなどが少し焦げ付いて茶色っぽく見えます。マットな質感なので落ち着いた雰囲気に仕上がります。
nest(ネスト)で使用している織部は、実はcrease(クリース)とは違う織部です。こちらは少し黄色がかっている明るい織部釉なので、並べて比較してみると少し優しい雰囲気のある織部カラーだなあってわかると思います。
織部釉の歴史は美濃の元屋敷窯(もとやしきがま)で織部焼が量産されたことから始まります。織部焼に銅緑釉が多用され、そこから織部釉と呼ばれるようになりました。織部釉は灰釉をベースとしており酸化焼成で緑色に焼きあがる釉薬です。なので、深山で使用している織部釉は厳密にいうと「織部風な釉薬」となります。織部っぽく見える緑色に調合してもらった釉薬ですね。これはですね、どうしても量産とか深山の窯の温度に合わせた釉薬って事になると仕方ない事なのです。
本物の(?)織部釉ではないかもですが、どの織部も綺麗に発色してくれているので自信を持って送り出すことができます。
ただ難点は棚板が汚れる釉薬でもあるので、そんなに頻繁に焼けないんですよねえ。


商品戦略室
渡辺
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