
うつわリポート「プロが選ぶうつわ」vol.6 イタリアン・パスタ専門店編
イタリア料理とは?
ホテルや旅館、レストランなどでの使用にも耐えうる、強度や美しさを持つうつわ。いわゆる業務用食器のことを、プロユース食器と私たちは捉えています。
通常は問屋さんなどを通じて大量注文を頂く事が多いのですが、昨今は個人の方が家庭使いをするために購入されたり、チェーン店ではなく個人経営規模の飲食店さんがオープンに合わせてご注文を下さる事が増えてきました。
そこで、深山のうつわの中から「こんなタイプの飲食店にオススメ」といううつわをピックアップし、こちらのシリーズ連載「プロが選ぶうつわ」でまとめていきたいと思います。
第6回目は「イタリアン・パスタ専門店編」です
イタリア料理における料理の出し方は「フルコース」と「ア・ラ・カルト」に分かれます。
イタリアンレストランのフルコースは、一般的に、アペリティーヴォ(食前酒)、アンティパスト(前菜)、プリモ・ピアット(第1の皿)、セコンド・ピアット(第2の皿)、コントルノ(野菜料理)、フォルマッジ(チーズ)、ドルチェ(デザート)、カフェ・ディジェスティーヴォ(コーヒー・食後酒)の順で料理が提供されます。
それぞれの料理にあわせてあらかじめテーブルに食器類がセットされ、食べ終わると順次下げられるといった具合です。
それでは、イタリア料理に最適な深山のうつわをご紹介しまーす!
アンティパスト(前菜)
hanahiramukou(ハナヒラムコウ)28cmディナープレート
まずは前菜です。イタリア料理の前菜には生ハムやオリーブ、サーモンなどが並びます。
hanahiramukou(ハナヒラムコウ)のディナープレートは28cmもある大きな大きなお皿。みんなで取り分けて食べられる分量の前菜をたっぷりと盛り付けることが可能です。
白窯変(画像右)は釉薬の中にあえて大粒の原料を残すことで、雰囲気のある表情を表現した釉薬のうつわです。ご家庭にもレストランにもよく合います。
hanahiramukou(ハナヒラムコウ)フラットプレート
現在は廃盤品となってしまったのですが、こちらもついでにご紹介。hanahiramukou(ハナヒラムコウ)のフラットプレート(画像左)はその名の通り、まっ平なプレートです。前菜を綺麗に並べて盛り付けやすいように工夫がほどこされています。フラットだけれど、アクセントになるさりげないレリーフのおかげで飽きのこないデザインに仕上がりました。
※廃盤品のため現在は販売しておりません
foret(フォレ)33cmディナーレリーフプレート
こちらも廃盤品なのですが、販売当時はカフェやレストランを中心にたくさんのご注文をいただきました。葉のレリーフが特徴的だったので、野菜を中心とした前菜を盛り付けるのに適していたみたいです。まったく同じデザインではありませんが、同じくforet(フォレ)よりリーフデザートプレートが復刻しておりますので、そちらも併せてご覧くださいね。
※廃盤品のため現在は販売しておりません

プリモ・ピアット
hanahiramukou(ハナヒラムコウ) 24cmクーププレート
第1の皿、プリモ・ピアットにはパスタなどが多いみたいですね。
こちらのhanahiramukou(ハナヒラムコウ)の24cmクーププレートは、単品でもたくさんのご注文をいただく人気アイテム。パスタやカレーのうつわとして使いやすい深さと大きさが特徴なんです。また、レリーフの入っている幅広なリムがあるのですくいやすい!画像の深い藍色は海鼠釉というカラーの釉薬によるもの。内側に生まれる斑紋や流紋が独特な深みを生み出す海鼠釉のうつわです。
perito(ペリート)
ちょこっとカジュアルな雰囲気のイタリアンレストランだったら、perito(ペリート)シリーズはいかがでしょうか?プレートとボウルを組み合わせると、おしゃれなカフェ風ランチプレートのできあがり。とてもシンプルな楕円がモチーフとなっているデザインですが、うつわのフチの部分がクッと広がっているところがちょっとおしゃれなデザインとなっています。
→perito(ペリート)シリーズはこちらから
セコンド・ピアット
suiren(スイレン)27cmプレート
イタリア料理で食事の際にプリモ・ピアットにつづいて提供されるセコンド・ピアット。プリモ・ピアットがパスタや米などの炭水化物に対して、セコンド・ピアットは肉、魚、卵などのたんぱく質がベースになっています。代表的な肉料理のセコンド・ピアットと言えばビステッカ・アッラ・フィオレンティーナが有名です。
画像はsuiren(スイレン)27cmプレートですが、同シリーズには5サイズのプレートがございます。料理に合わせてサイズもきちんと決めたいところです。
コントルノ
suiren(スイレン)23cmサラダボウル
イタリア料理における付け合せ、コントルノ。肉や魚などのメイン料理の付け合わせを指しまが、主に野菜や豆類、ジャガイモなどを調理して盛り合わせることが一般的なんだそう。
suiren(スイレン)23cmサラダボウルはまるで手で形作ったようなゆらぎのある自然なフォルムが心地よいうつわです。野菜ものびのびと盛り付けられているようですね。
suiren(スイレン)シリーズは輸出用の欧米向け洋食器生産の名残が地域に残る1999年に、miyama初のオリジナルプロダクトとして誕生しました。洋食器として設計されたシリーズなのでイタリア料理やフランス料理とすごく相性がいいんですよ。
leafy(リーフィ)48cmプレート
うつわの源流ともいえる木の葉をモチーフとした大きなプレートです。なんと48cmもの長さがあります。その葉脈を流麗なレリーフで仕上げており、素材の力を引き立てるうつわ。たっぷりのサラダを盛り付けるのにちょうどよいプレートなんですよ。

↑グリーンも復刻しているので、よかったらチェックしてみてください。なかなか、この大きさのうつわを作れる窯元はありませんよ~。
フォルマッジ(チーズ)
suiren(スイレン)24cmプレート
チーズの盛り合わせには24cmのサイズがピッタリ!チーズだけではなく、ドライフルーツやパンなども一緒に盛り付けられる余裕があります。
nagomi 3parts plate(和三つ仕切皿)巴
こちらは前菜にも使えそうな仕切り皿です。それぞれの味が交わらないように配慮されている仕切り皿、単に仕切っているだけではなくデザイン性があるのもポイント。
foret(フォレ)リーフデザートプレート
foret(フォレ)はボタニカルモチーフのうつわです。
フランス語で「森」を意味するforet(フォレ)、幾重に広がる精緻な木の葉の彫刻のようなフォルムや線刻により生まれる陰影が白磁の新たな表情を生み出します。

↑グリーンもあります!
cheese(チーズ)
チーズと言えばやっぱりこれでしょう。そうです、cheese(チーズ)です。私はこのうつわを作った時から、チーズを盛り付けることを夢見ていました。
イタリアンレストランやワインを取り扱う飲食店で、このcheese(チーズ)のうつわが使われる日が来ることを今も夢見ております。オーナーさん、よろしくお願いします…!インスタ映えもバッチリです!
→cheese(チーズ)シリーズはこちらから
ドルチェ(デザート)
foret(フォレ)リーフデザートプレート
食事のあとはやっぱり甘いデザートでしめたいですよね。代表的なドルチェでいうと、ティラミス、カタラーナ、パンナコッタなどがあります。小さなサイズの甘いものをこんな風に少しずつ盛り付けてみてはいかがでしょうか?イタリアでは地域ごとに独自の菓子文化があり、様々なドルチェが楽しめるんですよ。

↑デザートが映える白磁もあります
sonare(ソナーレ)
sonare(ソナーレ)はイタリア語で「奏でる」という意味を持っています。そんなsonare(ソナーレ)がイタリア料理にあわないわけがありません!
モダンな雰囲気のコーヒーカップやソーサーには
一筋づつ彫り込まれたリムのレリーフは、パンやサラダなど食卓をさわやかに演出してくれる器です。
「奏でる」というイタリア語のソナーレ。シンプルながらも存在感があり、モダンな雰囲気は北欧デザインを思い起こさせます。

パスタやピザの専門店
isola(イゾラ)30cmレクタンギュラープレート ほか
フルコースのイタリア料理でなくとも、少しカジュアルに楽しめるピザ専門店やパスタ専門店で活躍できる深山のうつわをご紹介します。
isola(イゾラ)とはイタリア語で「島」という意味。スクエアなフォルムの中に、浮き上がるようにプラスされたラインがうつわの中の空間を引き立てます。ピザはもちろんのこと、サラダやデザートなどを盛り付けるためのうつわも豊富にそろっているシリーズです。



lunare(ルナレ)パスタ皿 ねこやなぎ
残念ながらすでにカタログからは落ちてしまっている製品なのですが、私のお気に入りのうつわです。
新鮮な野菜を具材にした、シンプルなパスタ。三日月形のリムが普段使いのしぐさに溶け込みます。
suiren(スイレン)27cmプレート 白磁
手で形作ったようなゆらぎのある自然なかたちが心地よいうつわ。
suiren(スイレン)シリーズは、輸出用の欧米向け洋食器生産の名残が地域に残る1999年に、miyama初のオリジナルプロダクトとして誕生しました。磁器の柔らかな質感を器に取り込み、誕生から現在まで変わることなく日常の道具として使い繋げられたこの器に、現代の暮らしに適した寸法の器を加えて復刻しました。
まだある!パスタにおすすめのうつわ




まとめ
今回の「プロが選ぶうつわ」いかがでしたでしょうか?
イタリア料理のフルコースはなかなか食べる機会がないかもしれませんが、ピザやパスタなどであれば比較的よく召し上がる方も多いはず。飲食店での使用はもちろんですが、おうちでピザパーティーをする時や、パスタをみんなで食べる時にも使えるうつわが深山にはございます。お料理画像を参考に、ぜひお気に入りのうつわを見つけてくださいね。
シリーズ連載「プロが選ぶうつわ」について
一般のご家庭で使うだけではなく、飲食店やホテルなどの場面で使えるうつわ。深山ではそのどちらも製造しております。プロが選ぶうつわとは?また、プロにおすすめしたいうつわとは?
これまでとはちょっと違った視点で深山のうつわをご紹介していきます。
検索用キーワード:イタリア料理 / イタリアン / ピザ / パスタ / うつわリポート / ドルチェ / プロユースのうつわ / 業務用食器
\ Follow Me /
face book / instagram
岐阜県瑞浪市。三市からなる美濃焼産地の中でも磁器、特に白磁の製造に特化したこの地区に深山はあります。
昭和中後期、世界の工場として欧米の洋食器ブランドの依頼に対し上質な白磁の洋食器を供給した時代に培われたものづくりの基礎。
私たちは、それら受け継いだものを基に、現代の暮らしに寄り添った丁寧な道具としての器を作っています。
製造や製品、使い勝手に関するお問い合わせなどございましたらお気軽にお問い合わせください。
Mizunami City, Gifu Prefecture.
Miyama is located in the Minoyaki producing area consists of three cities where porcelain, especially white porcelain is produced.
Foundation of manufacturing that was fostered during the middle and late period of Showa era when western style white porcelain tableware was provided, having received orders from the European and American tableware brand companies.
We are producing tableware as a gracious tool suitable for contemporary life associated with what we have inherited.
Please feel free to make inquiries to us about production, products and usability.