luonto(ルオント)開発日記・02(2023年2月24日)
新春見本市でお披露目させていただきました、深山の新作・luonto(ルオント)の開発日記です。
↑前回の記事はこちら
さて、前回の記事では試行錯誤の上で誕生したパープル、グレーの釉薬開発について書きましたが、もともとあったホワイトを加えるとこんな感じになります。自分でいうのもなんですが、カワイイ(自画自賛)。
lumi white(ルミ ホワイト)
もともと存在していたJ white 丸のシリーズは、その白磁の美しさをそのまま活かしてホワイトという色バリで加えることにしました。深山における、基本の「き」です。
その美しい白さは、北欧に降り積もる雪の白さをイメージして、フィンランド語で雪という意味を持つ、lumi(ルミ)と名付けました。
kaamos purple(カーモスパープル)
個人的に一番のお気に入り、薄い紫色をしているカーモスパープルです。フィンランドには太陽が昇らない極夜(きょくや)という現象があるのですが、辺り一面が暗い状態から時間が経過すると、まるで朝焼けのような赤紫から青紫へと空の色が変わっていく瞬間があるんだそうです。その一瞬の空の色をうつわに閉じ込めてみました。
釉薬の色ムラやわずかな濃淡なども、その空の色のように変化を楽しんでいただけると幸いです。
pilvinen gray(ピルヴィネングレー)
深山のこれまでの製品にありそうでなかった、全く新しいグレーの釉薬をこのluonto(ルオント)のためにイチから開発しました。ホワイト、パープルに合わせて透明感があり、ほんのりと色づいたような薄いグレーとなっております。
北欧のお天気はくもりが多いそうなのですが、そんな曇り空をイメージしたグレーの釉薬をあえて施してみました。
新春見本市では「綺麗なグレーですね」と声を掛けて頂けて嬉しかったです。
こんな感じで無事にサンプル作成も完了し、このあとは写真撮影、リーフレットやPOPの作成、製品化にあたり仕様書の作成など準備がどんどん進んでいきます。
本当はもっと、製作段階での釉薬サンプルとか実際の様子をお見せしたいのですが、そこは企業秘密ということで(笑)。
ありがたい事に、新春見本市が終わってから早速ご注文も頂いております。
北欧の空模様をうつわに施したシリーズ、luonto(ルオント)を今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
商品戦略室
渡辺
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