あんバター色の釉薬を作ってみたよ(2024年10月15日)
秋と言えば食欲の秋。このところ私は、新春見本市に向けてずっと釉薬の開発をしているのですが、ついつい美味しそうな色合いの釉薬ばかりが完成してしまいます。困ったものです。
今回はこの2色を組み合わせて「あんバター」なカラーの釉薬を作りました。あんバター、わかりますか?
説明しよう!あんバターとは?
文字通り、あんことバターを組み合わせたもの、または混ぜ合わせたものです。東海地方であんバターと言えば、トースト(食パン)にあんことバターをのっけた小倉トーストを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。名古屋のソウルフードですもんね。私も喫茶店でよく食べます。
トーストの上でジワジワととろけるように溶けていくバターは、少し濃いめの黄色で表現しました。最初はマット釉にしようかな、と思ったのですが溶けたバターのテカテカ具合も表現したかったので、セミマットにしてみた。一見マット釉に見せかけて、実は光沢感があるという奥深い色合い。
バターをしっかりと受け止めてくれる懐の深いあんこは、小豆の色をそのまま反映させたような赤紫色です。最初はもっと明るい色合いで、赤キャベツみたいだな~と思ってましたが、何度か調整したら落ち着きました。
おまけ。お料理が得意な現場スタッフさん手作りのおはぎを先日おやつに貰ったの。これを食べながら、まさに今回つくったあんバターってこんな色だよなあと思いました。このおはぎはバターじゃなくって栗がのっかっていますが。
釉薬の新色を開発する時、どれか1色を作るだけじゃなく、こういう組み合わせでコーディネイトしていくのも楽しいもんです。
年明けの美濃焼新春見本市に向けて、実は早くもこの夏からずーっと釉薬の開発を進めております。自分で調合することはできませんが、いつもお世話になっている釉薬屋さんにお願いをして、細かい調整や修正を入れつつ理想のカラーに近づける...
商品戦略室
渡辺
★過去の投稿はこちら(※外部サイトへ移動します)