うつわリポート「この器が一つあれば・・・の定番」ハナヒラムコウ24㎝クープ皿
◆ 2009年10月の誕生から現在まで。クラッシクなスタイルと日々の暮らしが出会ううつわ。
中世ヨーロッパの時代から洋食器の上質且つスタイリッシュなスタイルとして扱われていた器のフォルム。時代は変化しましたが現代でもフレンチやイタリアンで使われることが多い、どちらかと言えばプロユースな存在。
しかしながらその本質は、料理を引き立て、そして使いやすいという”食との相性の良さ”。
2009年の開発から間もなく15年目を迎えても未だ食卓で愛され続けるこの器をご紹介します。
空間や食を彩りつつ存在する器の個性
この器に使われる釉薬(ゆうやく)は海鼠(なまこ)釉と呼ばれる深紺の色合い。元々は和食器の、それも器だけでなく水瓶や瓦、塀にも使われた生活を彩るための色合い。よく見ると紺一色ではなく、暗い部分があったり、白滴のように明るい部分もある。こうした釉薬は窯変(ようへん)と呼ばれ、素材に含まれるコバルトや鉄分が焼ける時に個性豊かに発色し唯一無二の仕上がりを生み出します。
こうした色合いの変化も相まって自然と器の雰囲気は柔軟になるので、結果として様々なライフスタイルともしっくりくるのかもしれません。
◆ サイズ・色・そして料理との相性
まずこの器に最適なのがパスタやカレーライスといった定番のごはん。一人用のうつわとして、美味しくて使いやすい。そんな流れなら、中華丼でもガパオライスでも焼きそばでも、具材のゴロっとしたシチューやボルシチやラタトゥイユなども・・・お似合いの料理が盛りだくさん。この器が一枚あれば何とかなりそうな気がします。
そして一人用に限らず盛り付け用のボウルとしてサラダなんかを盛りつけたとしても・・・。本当にこれ一枚あれば食卓が何とかなるような気がします・・・
◆ familj lunch(ファミーリ ルンチ)のうつわとして
スウェーデン語で”家族の昼食”を表すfamilj lunch。風土や素材と寄り添いながら健やかに暮らす北欧の食卓をイメージしたこの器の色合いは、土という素材が本来持っている風合いを大切に仕上げました。深い藍色の海鼠釉は、その内側に生まれる流紋によって独特なやきものらしい深みを持ちます。
やきものとして、道具として、色として、形として。様々な要素が絡まり合い生まれた暮らしにとっての定番のうつわ「ハナヒラムコウ24㎝クープ皿」。
お使い頂けたら嬉しいです。(2023年9月12日掲載)
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岐阜県瑞浪市。三市からなる美濃焼産地の中でも磁器、特に白磁の製造に特化したこの地区に深山はあります。
昭和中後期、世界の工場として欧米の洋食器ブランドの依頼に対し上質な白磁の洋食器を供給した時代に培われたものづくりの基礎。
私たちは、それら受け継いだものを基に、現代の暮らしに寄り添った丁寧な道具としての器を作っています。
製造や製品、使い勝手に関するお問い合わせなどございましたらお気軽にお問い合わせください。
Mizunami City, Gifu Prefecture.
Miyama is located in the Minoyaki producing area consists of three cities where porcelain, especially white porcelain is produced.
Foundation of manufacturing that was fostered during the middle and late period of Showa era when western style white porcelain tableware was provided, having received orders from the European and American tableware brand companies.
We are producing tableware as a gracious tool suitable for contemporary life associated with what we have inherited.
Please feel free to make inquiries to us about production, products and usability.