季節の変わり目なので窯の調子が悪いです(2024年5月10日)
先日、窯から出てきたluonto(ルオント)のカーモスパープルです。紫色の釉薬を使っているのですが、色の振り幅がある釉薬なので、窯入れ位置によって赤っぽくなったり青っぽくなったりします。出来るだけ、綺麗な紫色が出るように位置を調整して窯入れをしているのですが…。今回は同じ窯に入れたのに、ちょっと位置が違うだけでこんなにも幅が出てしまいました。
重ねてみると、違いがわかるかな?
luonto(ルオント)のこの紫色に関しては、もともとこれくらい差が出てしまう釉薬なんですよ~というのをあらかじめお客様にご説明してから注文を頂いているので、深山では普通に出荷しております。
昔はこういうの、NGだったみたいですが今は時代が変わって、こういう変化が出るものでも「焼物の面白さ」ということで受け入れられつつあるのです。
とは言え、さすがに同じ窯に入れてこの差はちょっと激しすぎるなあと思い、いろいろと窯の検査もしてもらいました。古い窯なので修理をしたくても部品がもう手に入らない…なんて事もあります。そうすると、故障してしまった時に窯に火がつかない!となる恐れもありますので、早めにメンテナンスを行う事にしました。
私たちの仕事は窯がなければ始まらないので、毎日こんな風に製品の仕上がりを通してチェックも行っております。
商品戦略室
渡辺
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