
深山感謝祭 web版に青の空シリーズが登場!(2025年5月27日)
今年の深山感謝祭 web版、新しくd-stock市というイベントを開催予定です。深山食器店では業者さんが大量に食器をご注文してくださる事も珍しくないので、たくさんまとめ買いをすればするほどお得になるコーナーを作ろう!という事で今回企画いたしました。
さて、そのd-stock市での目玉品は…ao no sora(青の空)シリーズです。これ、めちゃめちゃ古い製品で今から10年以上も前のカタログに掲載されていた製品となります。現在は廃盤となっていますが、カタログから姿を消したあとも継続してご注文を入れてくださるお客様がいるので実は現在でも細々と生産しております。
青の空、ティーポットです。残念ながらこれはd-stock市には出ませんけど、可愛いのでこちらのブログには載せちゃいます。呉須を使って手描きをしている製品なんですが、昔はこういう手間のかかった製品をたくさん作っていた時期が深山にもありました…。だんだん、手描きができる職人さんが減ってきちゃって、それに伴い需要(つまり注文)も減っちゃったからきちんと技術継承できないまま令和の時代に突入です。
でも、最近深山に入ってきてくれた若い子たちがこういう技術を学びたい!やってみたい!と積極的に動いてくれているので、それなら復活させてみようではないか…とこういう手描きの製品を新たに開発しているところなんですよ。そんな、手描きの製品の原点となっているのがこの青の空なんですね。
このぐるぐると描かれた丸は、呉須用の筆ではなく藁でつくられた筆で描いています。藁の筆じゃないと、この絶妙なかすれ具合が出せないのです。なので、まずは藁を集めて筆をつくるところからスタートします(笑)。蓋のつまみの部分もちゃんと色を塗っていたり、すっごく手間がかかっている製品なのです。
青の空、カップ&ソーサーです。昔の形状なのでちょっと重いんですけれど、これは私のお気に入りのアイテムでもあります。雲の形をしているソーサーが、孫悟空がのっている金斗雲(觔斗雲)のようでカワイイのです。今はこういう雲の形をしているゆめかわなアイテムって珍しくないと思うのですが、今から10年以上も前の時代には斬新なデザインだったのではないでしょうか?
カップにはティーポットと同じく呉須で描かれた丸が。あと、カップの内側にも藁の筆でピピッとつけたしぶきの模様が入っています。凝ってますねえ。d-stock市にはカップもソーサーも登場しますので、ぜひこの機会に実物に触れてみてください。なんだかエモい気持ちになること、間違いなし!

商品戦略室
渡辺
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