
月々特集7月「やっぱり、エスニック料理が好き!」2025
日盛りの陽の光がじりじりと肌を焼く夏になりました。気温が高くなると体に熱がこもりやすくなるため、食事をとおして体温を調節することが重要です。例えば、アジアの暑い地域に伝わるエスニック料理は発汗作用のあるスパイスが多く使われており、食べると体温の発散を手助けしてくれます。
甘辛くて酸っぱいエスニック料理は一度食べるとクセになり、最近では材料が手に入りやすくなったことで、エスニック料理を気軽に楽しむ方も増えてきました。けれど、エスニック料理ってどんなうつわに盛り付ければ良いのか少し悩みますよね。そこで月々特集7月号では、彩り豊かな料理とともに、エキゾチックな雰囲気のmiyamaのうつわをご紹介します。
目次

LKL_buffet(エルケーエル ビュッフェ)26cmプレート
レモングラスやコリアンダーをブレンドしてつくられているグリーンカレーは、タイを代表する料理のひとつ。日本ではカレーとして扱われることの多い料理ですが、本場タイではケーンと呼ばれる汁物として食されています。汁気の多いグリーンカレーは、フチ先に高さのあるLKL26cmプレートに盛り付けて。ご飯がケーンに浸かりすぎることを防ぐために、少し広めの深皿を選ぶと見栄え良く盛り付けることができます。もちろん、スープカレーのようにケーンとごはんを別の器にわけて盛り付けても良いですね。
ハーブやペッパーなど彩り豊かな食材が使われているアジアン料理は鮮やかな色の器と相性が良いです。特にブルーやグリーンの器は東南アジアの食卓にもよく使われており、鮮彩なグリーンカレーにもよく調和します。
フチ先には窯変呉須という特別に調合されたブルーの絵具が線引きされており、釉薬と溶け合いながら、まるで水彩絵の具のように滲んでいく表情が趣深い器です。水の波紋のようなレリーフと、ひとつとして同じ流れ方をしないコバルトブルーがオリエンタルな雰囲気を纏うLKLシリーズは、特にアジアンテイストのお料理と相性の良い一皿です。


suiren(スイレン)15cm深ボウル
ゆらぎのある形が特徴のスイレンは、素材の味を活かした料理にぴったりなシリーズです。人の手のぬくもりを感じさせるプリミティブなシルエットが目を引きますが、触ってみると意外にも薄手につくられており、軽やかで洗練された印象を与えます。食べ進めていくごとに香辛料の複雑な香りを感じるエスニック料理と同じように、シンプルに見えながらその繊細なつくりに驚きと発見があるsuirenは、1999年の誕生以来、プロフェッショナルの器としも長年愛されてきました。
牛肉をベースとしたスープにライスヌードルを加えたフォーは、素朴な味付けと香辛料の芳醇な香りが癖になる逸品。エスニック料理に合わせやすいボウルは意外と少ないこともあり、深山の器のなかでも一押しのアイテムです。
スパイスとしてレモンとパクチーを添えると夏らしく爽やかな風合いに。使用しているkowake(コワケ)ミニ2つ仕切り皿は薬味皿やスパイストレーとして丁度いい大きさです。2004年にグッドデザイン賞を受賞した同シリーズは、スッタキングの良さと純白の白磁の美しさが評価され、多くのホテルやレストランに採用されています。



leafy(リーフィ)37.5cmプレート
インドネシアではバナナの葉にカレーを盛り付けたり、日本ではお寿司の下に笹の葉を敷いたりと、アジアの一部地域では植物の葉をお皿や装飾に使う文化があります。リーフィはそうした東洋の食文化にインスピレーションを得てつくられた、大きな葉を模した器です。透明感のある深いグリーンのお皿には、刺激的な赤色のナシゴレンと組み合わせて賑やかな雰囲気に。リーフィ37.5cmプレートは、料理を並べてワンプレートのように盛り付けたり、大皿料理を盛りつければ食卓を彩る盛り皿としても活躍します。
最近ではカフェや専門店で見かけるようになったナシゴレンは、インドネシアやマレーシアでよく食べられている料理です。ナシゴレンのナシはお米、ゴレンは焼くという意味が込められており、具材と一緒に炒めた焼き飯の上に目玉焼きをのせて食されることが多いと言われます。本場インドネシアではサンバルという辛味調味料やケッチャップマニスが使われ、刺激的な辛みとコクに病みつきになる方も多いのだとか。
ただいま入荷待ちです。お届けまでに数か月かかるためご注文受付を停止しております。ご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ございません。


cavea(カーヴェア)25cm丸深皿
ふと気持ちを整えたくなる日の食卓に、クスクスを使った軽やかな料理はいかがでしょうか。クスクスはアフリカ諸国を発祥とする料理で、分類としてパスタの一種と言われています。ふんわりと蒸したクスクスに、彩り豊かな野菜やハーブを添えて。ほんの少しオリーブオイルをたらすだけで、体にも心にもやさしい一皿が完成します。
器には、少し深みのあるカーヴェア25cm丸深皿を選びました。清潔感のある白が、クスクスの素朴な色合いと野菜の鮮やかさを引き立ててくれます。また、適度な深さで具材やソースがしっかりと受け止められ、柔らかな丸みのある形状はスプーンでも掬いやすいのが嬉しいところ。手に持ったときの軽やかさも、日々の食卓にぴったりです。


mizu-mizu(瑞々)すみきり長皿
サバサンド。
その響きからは日本発祥の食べ物なのかな?と思いきや、実はサバサンドはトルコにあるイスタンブールの名物料理なのです。もともと、イスタンブールの某フェリーの船着き場で愛されているサバサンド。大量に余ってしまったサバを港で働く労働者のために、パンに挟んで販売したことがきっかけで広まったと言われています。
今でも港の屋台ではサバが焼かれ、香ばしくておいしいサバサンドの香りがあたり一面に立ち込めます。
サバは日本人にとっても馴染み深い食材ですよね。一時期、日本でもブームとなった事がありましたが、それでもサバサンドが食べられるお店は少ないと思います。というわけで、作ってみました!
塩焼き、揚げ焼きなどお好きな方法でサバを調理し、レタスや玉ねぎと一緒にパンに挟むだけ。とっても簡単なんです。レモンなどを添えれば、魚の生臭さなども気になりません。
本場でもバゲットのような厚みがあるタイプのパンに挟んでいます。mizu-mizu(瑞々)のすみきり長皿がちょうどよいサイズでした。エスニック料理の一種でありながらも、初心者の方でもトライしやすい料理ではないでしょうか?


crease(クリース)27cm大皿
フェイジョアーダはブラジルの国民食として知られる豆と肉の煮込み料理。ポルトガルからブラジルに伝わった料理で、奴隷制度時代に過酷な労働を強いられていた人々が豆や肉の残り部位などを組み合わせて作ったものがフェイジョアーダの始まりとされています。国民食としてブラジルでは週末や祝日に家族や友人と一緒に食べる料理として親しまれています。
日本でいうところの白いごはんとお味噌汁、のような存在なんですね。
肉や豆の旨味が溶け出した濃厚なスープをしっかりと受け止めてくれる、程よい深さと大きさがあるcrease(クリース)の27cmの大皿に盛り付けてみたらこんな感じになりました。お皿の上でしっかりと混ぜ合わせることもできますし、付け合せなどをのせるスペースもちゃんとあります。
ホクホクとした黒インゲン豆の食感、様々な付け合わせによる味の変化、豆と肉の旨味が凝縮された濃厚な味わいを楽しみながら食べることができます。
最初はちょっとこのお皿は大きすぎるかな?と思いましたが、実際に使ってみるとスプーンですくいやすい!目新しいエスニック料理を盛り付ける事により、新たな発見がありました。


suiren(スイレン)9cm深ボウル&12cmプレート
謎のスイーツ、モーモーチャーチャーとは?
そんな名前のスイーツ、初めて聞いた!という人も多いでしょう。一度聞いたらなかなか忘れられない、独特なネーミングですよね。最近では市販でも買える、今話題のスイーツなんですよ。では、モーモーチャーチャーとはいったいどんなスイーツなんでしょうか。
モーモーチャーチャーは、シンガポールやマレーシアなどの東南アジアの家庭で食べられているおやつのこと。本来は「ボボチャチャ」というのですが、このボボチャチャはマレーシア語で「ごちゃ混ぜにしたお汁粉」を意味します。このボボチャチャが中国に伝わり、「麼麼咋咋」=「モーモーチャーチャー(※中国語読み)」が生まれました。
ごちゃ混ぜにしたお汁粉には、甘いココナッツミルク、サツマイモやタロイモなどの芋類、タピオカなどがたっぷりと入っています。
汁気の多いおしるこのようなスイーツですが、名前のとおりココナッツミルクと中に入っている具をごちゃ混ぜにして食べるのがマレーシア流!
本場では温かいものが定番のようですが、暑い夏には冷たくしたひんやりスイーツとして食べるのもおすすめですよ。
そんなモーモーチャーチャーを盛り付けたのは、suiren(スイレン)の9cm深ボウルと12cmプレートです。もともとsuiren(スイレン)はアジアン料理にピッタリのシリーズ。この、ゆらぎのある形状が東南アジアのゆるやかに流れる時間や気候にピッタリだと思いませんか?
ちょっと辛口なエスニック料理のあとに、甘くて冷たいデザートはやはり恋しくなるもの。ココナッツミルクの甘さに、芋類のほっこり食感、タピオカやお豆類、お餅などいろんな食感がアクセントになっていて、クセになってしまうおいしさです。
深ボウルなので、底からグイッと中身をかき混ぜることもできちゃいます。受け皿もついているので、たっぷりの具材がこぼれてしまっても大丈夫。安心してエスニックなスイーツをお楽しみくださいね。


【これまでの夏の特集を振り返る】
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岐阜県瑞浪市。三市からなる美濃焼産地の中でも磁器、特に白磁の製造に特化したこの地区に深山はあります。
昭和中後期、世界の工場として欧米の洋食器ブランドの依頼に対し上質な白磁の洋食器を供給した時代に培われたものづくりの基礎。
私たちは、それら受け継いだものを基に、現代の暮らしに寄り添った丁寧な道具としての器を作っています。
製造や製品、使い勝手に関するお問い合わせなどございましたらお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。
Mizunami City, Gifu Prefecture.
Miyama is located in the Minoyaki producing area consists of three cities where porcelain, especially white porcelain is produced.
Foundation of manufacturing that was fostered during the middle and late period of Showa era when western style white porcelain tableware was provided, having received orders from the European and American tableware brand companies.
We are producing tableware as a gracious tool suitable for contemporary life associated with what we have inherited.
Please feel free to make inquiries to us about production, products and usability.