月々特集11月「深山のイヤープレートを振り返る」
おかげさまで深山の干支のイヤープレートが2周目に入りました
イヤープレートは、その年の思い出となるお皿です。
深山では創業30年の節目である、2007年からイヤープレートの制作を始めました。
良い時も悪い時もあったそれまでを受け入れながらも、継続する何かを残すことで、「ものづくりの在るべき姿を忘れないように」という私たちの想いが発端となっています。
干支をモチーフとしたのびのびと健やかな動物が描かれている深山のイヤープレートは、その想いから軽やかに巣立ち、皆さまに愛され、現在にいたります。
2007年からの12枚、つまり1周目は明るい緑色と、動物のシルエットをモチーフとしたデザインがポイントとなっており、デザインに一貫性を持たせております。
2019年から深山のイヤープレートは2周目に入りましたが、1周目のデザインとは趣向を変えて、新たなデザインに挑戦しております。それは一体、どんなデザインなのか…?
深山のイヤープレートのデザインを毎年担当している、デザイナーの川端さんに振り返って頂き、それぞれのデザインについて詳しくお話を聞きました。
2019年 いのしし
亥年は十二支の中で一番最後の年になりますが…。miyama.では2007年からイヤープレートの制作を始めた為、2周目のトップバッターもいのししとなります。
2019年のイヤープレートは、いままでの12年間分の想いと感謝の気持ちを込めて、十二支全てが登場する特別なプレートとなりました。
川端さん:2019年の干支「亥」は、強い意志をもって我が道をいく猪突猛進な性質から、勇気と冒険のイメージとされています。また、猪は一度にたくさんの子を産み、共に行動することから健康な子どもがたくさん生まれる象徴ともなりました。
猪のイメージは、勇気と冒険です。
2019年の亥年は新たな始まりへと挑戦する力を蓄え、心躍るような出来事と共に笑顔が溢れる1年となりますように。そんな、たくさんの願いを込めてデザインしました。
2020年 ねずみ
微妙に濃淡が異なるイエローカラーでまとめられた、2020年のイヤープレート。
干支は「ねずみ」、ねずみと言えばチーズ。という訳で、お皿いっぱいに描かれたチーズの隙間から、ヒョッコリとねずみが顔を覗かせています。
川端さん:2020年は東京オリンピックが開催される、記念になる年になるはずでしたが…。結果的に、2021年に開催されましたね(笑)。十二支のはじまりである「子」から連想されるのは、初々しい活力をもって新しいものを生み出す年とされ、未来への大きな可能性を感じる成長の年だと考えられています。
3匹のねずみたちが、大好きなチーズでかくれんぼをしている様子を、イエローでまとめてみました。絶妙に異なるイエローの濃淡や、重なり合った部分の色味がデザインのポイントです。
大好きなものに囲まれて幸せを感じる、そんな幸せのひとときを皆さまにも感じて頂けたら嬉しいです。
2021年 うし
緑色、黄緑色、青色、水色など、自然豊かな色彩をまるでパッチワークのようなデザインでまとめている1枚です。そんな中、牛さんの親子や仲間たちが、あちこちに…。童話のワンシーンのような絵柄のイヤープレートですが、このデザインに込められた川端さんの想いとは…?
川端さん:2021年のイヤープレートは、5頭の牛と自然豊かな様々な景色を、パッチワークのように賑やかに描いてみました。クローバー畑では、お母さん牛と可愛いらしい子牛たちが楽しく過ごしており、森の仲間たちと一緒に寄り添い、のんびりゆったりと佇んでいるイメージです。
この年は、これまでに経験がしたことがないような出来事が続き、今現在でもまだまだ耐え忍ぶ場面が多いことかと思いますが…。2021年の干支である牛のように、地道に、着実に、力を蓄えて、新たな発展へと繋がりますように。そんな願いを込めてデザインしたイヤープレートです。
2022年 とら
過去のイヤープレートを振り返ってみても、なかなか見ない大人テイストなデザインが光る、とらのイヤープレートです。この年は、銀の森 プティボワとのセット販売があったのですが、偶然にも色合いや世界観が重なり、素敵な贈り物となりました。
川端さん:12頭の虎たちが夜の散歩を楽しんでいる様子を描きました。星がキラキラと瞬いて、流れ星が降りそそぐ夜。
静かな森の中、虎の子たちは飛んだり跳ねたり、風を切って走ったり。穏やかで楽しい夜のひととき。
家族や仲間と一緒に過ごす心地良い時間をいつまでも大切にしたい。そんなささやかでも、かけがえのない願いを込めました。
2023年 うさぎ
深山のイヤープレート、2周目のデザインを振り返ってみて。いよいよ、来年の干支であるうさぎのイヤープレートが登場です。デザイン案の時からチラチラ…と見てはいたのですが、実物はやっぱり違う!素敵!
…という訳で、早速ですが2023年のイヤープレート、うさぎのデザインについて川端さんにデザインに込めた想いを伺ってみました。
川端さん:2023年の干支「卯」は、うさぎの穏やかな様子から家内安全を、跳躍する姿から飛躍を表します。
そして、愛嬌のある長い耳は「福を集める」とも言われ、古来より縁起の良い動物と信じられているんですね。そんなうなさぎが干支となる2023年のイヤープレートの主役はもちろんうさぎです。
深い森の中、3匹のうさぎ達が思い思いに過ごす様子を描きました。
毎日を過ごす中で、ゆっくりと自分をいたわる時間。
大切な家族、気持ちを許せる友人とのかけがえのない時間。
何気ない日常が、最も幸せを感じられるということ。
そんな穏やかな日々が、どうかこれから先もずっと続きますように。
イヤープレートの楽しみ方って?
2007年からつくりはじめた深山のイヤープレート。
干支の動物たちがモチーフとなっている、楽しく健やかな絵柄は飾っているだけで暮らしが明るくなります。
でも、このお皿は飾るだけではなく、使っても楽しいんです。
【贈る / 飾る】
その年の記念として、また誕生日や新生活のお祝いとして、イヤープレートはお皿を立てるスタンドと共に1枚ずつギフトボックスに入っています。
そのため、誕生記念のお祝いの贈り物としてよくお使いいただいております。
【使う】
生まれた年のイヤープレートに、毎年のお誕生日のバースデーケーキをのせて。
節句や七五三など、お子様の記念イベントのお祝いのごはんは、ハレの日の特別な出来事。
毎日のお子様のおかずをのせて、普段使いにも。
盛り皿にも使える平らなイヤープレートは、お茶の時間を楽しみ菓子皿としてもお使い頂けます。
イラストレーターのご紹介
Nobuko Kawabata
川端 喜子
イヤープレートのイラストは、深山の器を開発している川端さんにより描かれています。
器への興味から生まれるデザイン、そしてそこにつながるイラスト。
そのいずれも日常の暮らしの中、人の心が軽やかになるようにと想いをこめ、生み出されています。
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岐阜県瑞浪市。三市からなる美濃焼産地の中でも磁器、特に白磁の製造に特化したこの地区に深山はあります。
昭和中後期、世界の工場として欧米の洋食器ブランドの依頼に対し上質な白磁の洋食器を供給した時代に培われたものづくりの基礎。
私たちは、それら受け継いだものを基に、現代の暮らしに寄り添った丁寧な道具としての器を作っています。
製造や製品、使い勝手に関するお問い合わせなどございましたらお気軽にお問い合わせください。
Mizunami City, Gifu Prefecture.
Miyama is located in the Minoyaki producing area consists of three cities where porcelain, especially white porcelain is produced.
Foundation of manufacturing that was fostered during the middle and late period of Showa era when western style white porcelain tableware was provided, having received orders from the European and American tableware brand companies.
We are producing tableware as a gracious tool suitable for contemporary life associated with what we have inherited.
Please feel free to make inquiries to us about production, products and usability.