銅版転写について(2023年5月16日)
ゴールデンウィークのお休み気分も落ち着き、すっかり日常が戻ってきました。深山です。こんにちは。
今年の連休はコロナによる行動制限がなくなった為、どこに行っても混んでるんだろうな~と思い、近場で過ごす事にしました。お出かけした先のひとつ、愛知県瀬戸市にある瀬戸蔵ミュージアムにて展示されていた銅版転写です。
深山での加飾方法は銅版転写による下絵付けとなります。
私は子供の頃から地元に住んでいるので、転写というものは知ってはいましたが、それは上絵付けによるもので、白い素地に転写紙で貼り付けて上絵窯で焼き上げるというものになります。
下絵付けである銅版転写は、素焼きに直接貼って、その後に施釉→焼成という流れになるのです。深山に来てから初めて知った技法で、入社後の研修で加飾方法についてもじっくりと勉強させてもらいました。
こちらの展示品の場合、湯呑みにカーブがあるので1枚の紙だとシワが寄ってしまい柄が綺麗に貼れないのです。そこで、柄の形をあえて生かしてパーツごとに分割して綺麗に貼る…という訳なのですが、気の遠くなりそうな細かさ。
よく見ると湯呑みの内側にも柄がありました。外側よりも貼りにくいのに…。すごいな。
しかも呉須(ごす)だから滲みやすそうなのに。昔の陶磁器製造に携わっていた職人さんたちには頭があがりません。
今、ここまで細かく絵付けをされているところは少ないのではないでしょうか。
そんな感じで、瀬戸のやきものづくりの歴史を追う事ができる瀬戸蔵ミュージアムを満喫してきました。いつもは美濃焼に囲まれている私ですが、やきもの全般大好きなので、とっても楽しい時間を過ごす事ができましたよ。
瀬戸蔵ミュージアム
https://www.city.seto.aichi.jp/docs/2011/03/15/00092/
商品戦略室
渡辺
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