白黒つけなくてもいいじゃない(2025年2月4日)
新春見本市で発表した、モノトーンという釉薬のバリエーションです。形状はcrease(クリース)を使用しました。深山の原点は美しく、どこまでも白い白磁。土も白磁専用のものを使用しています。そんな白磁だからこそ、上にのせるカラフルな釉薬もきちんと発色するのです。
というわけで、白磁を基準に白から黒にかけて明暗を表現してみました。
左上の深山光沢ブラックという釉薬は、透明感のある黒を目指して開発したカラーです。鉄釉やマットな質感の黒い釉薬は以前からあったのですが、光沢感のある黒い釉薬ってある?とよくお問合せを頂いておりまして。思い切って作ってみました。
↑開発当時の記事はこちら
光沢感のある黒色と、白磁の白色の中間色ということでグレーの釉薬もいっぱい開発してみたよ。実は深山には「グレー」と名がつく釉薬がめちゃめちゃいっぱいあるんですけれど、それでもサンプルを作成するときに「このグレーじゃないんですよねえ」と言われてしまうことが多いのです。みなさんが思うグレーにはいろんなグレーがあるんだなあ、と改めて気づかされます。
ネズミのようなグレー、黄色っぽいグレー、銀色っぽいグレー、ベージュがかっているグレー、淡いグレー、光沢感のあるグレー、などなど…。
というわけで、白と黒の間には無数のグレーがある!と言わんばかりに、いろんなグレーを作ってみました。釉薬の管理が大変になってしまいますが、お客様の希望に合わせたグレーをご提案できるのではないかと思います。
唐突に猫ちゃんの話をしますが(私は猫が好き)、猫ちゃんだっていろんな白、黒、グレーがありますもんね。猫ちゃんの毛の色を想像しながら、釉薬を開発するのはすごく楽しかったです。余談ですが私は白×黒のハチワレ猫ちゃんの模様が好きです。なので新春見本市のPOPでも猫ちゃんを活用させていただきました。
商品戦略室
渡辺
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