うつわリポート「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」EP.3 piatto(ピアット)
料理を盛り付けるだけではなく、道具として使える深山のうつわ。
深山食器店・うつわリポートのシリーズ連載、「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」と題して、ご紹介していきたいと思います。
第3回目は、piatto(ピアット)です。
たくさんの皿や鉢を生産している深山ですが、カトラリーは後にも先にもこのpiatto(ピアット)だけ。
ある意味「道具としてのうつわ」には間違いないのですが、ではなぜpiatto(ピアット)が誕生したのか?そのルーツを探りたいと思います。
piatto(ピアット)って、実は〇〇っていう意味だった?
piatto(ピアット)の意味を調べてみると、実は意外な事が判明しました。
なんとイタリア語で「皿」という意味を持つ単語だったのです。
皿???piatto(ピアット)はスプーンなのに???
イタリアンを提供するレストランでは、primo piatto(プリモ・ピアット)という用語が存在し、プリモは1番目、ピアットは皿で、コース料理の1皿目を指しています。この1皿目にはパスタやリゾット、ズッパ(スープ)を出す場合が多く、確かにスプーンを使う料理ではありますね。
piatto(ピアット)の料理をすくう部分は平たい形をしており、ある意味「小さなお皿」でもあります。大量生産とは異なり、職人がひとつひとつ丁寧に仕上げた磁器製のスプーンは料理の風味をそのまま伝えてくれます。
白磁の口あたり
深山と言えば、白磁。
かつて世界有数の磁器の生産地であった岐阜県東部の美濃焼の産地において、深山がある岐阜県瑞浪市は世界中にディナーウェアを発信してきました。地域に集積した「白磁をうつくしく焼き上げる焼成技術」と「繊細な形状を作り上げる成形の技術」を持って、深山は新たなものづくりに挑戦しています。
piatto(ピアット)はまさに、そんな深山の技術を注ぎ込んで開発された「道具としてのうつわ」なのです。
光沢のあるつるりとした質感と、さらりとしたマットな質感。そのどちらも兼ね備えているpiatto(ピアット)。いつもとは違う、ちょっと新鮮な質感です。
口当たりがよく、なめらかで料理本来の風味や食感の邪魔をしません。磁器製品は匂いや汚れが移りにくく、清潔に保ちやすいというメリットがあります。
シーンに合わせた5種類のスプーンたち
洋食、和食、中華などの様々な料理はもちろんのこと、デザートやスイーツを楽しむ場面や、紅茶を飲むティータイムまで…。日々の生活の中にある、様々な食のシーンにpiatto(ピアット)は寄り添います。
レンゲスプーン
piatto(ピアット)の中で一番大きなサイズがこれ。レンゲスプーンです。一般的なレンゲ同様に、汁気のある麺料理や中華料理などに向いています。テーブルスプーンとほぼ同じサイズ感ですが、こちらのレンゲスプーンのほうが少しだけ深め。
柄の部分には格子柄が入っています。ほどよく滑り止めにもなります。
テーブルスプーン
2番目に大きなサイズ、テーブルスプーンは先にご紹介したレンゲスプーンとほぼ変わらないサイズ感ですが、すくう部分が平たいためお料理をしっかりとすくう事ができます。写真のように、シリアルを入れたボウルの中でヨーグルトと一緒にかき混ぜる時にも便利。
大きめサイズのスプーンが使いやすくて好き!という方にはこちらのテーブルスプーンをおすすめします。とにかく大きくてすくいやすい、どんな料理でも大活躍間違いなしなスプーンです。
デザートスプーン
先端が少しだけ四角い形をしているのが特徴的なデザートスプーン。アイスクリームやプリンなど、デザートをすくうのにちょうどよいサイズと形を計算してつくりました。
口あたり、なめらか。
ティースプーン
お気に入りのティーカップでお茶を飲む時、スプーンにまでこだわってみませんか?
piatto(ピアット)ティースプーンの先端はまんまるで可愛いらしい形。角砂糖がちょこんとのるサイズです。
砂糖やミルクなどをかき混ぜるのにも便利な形状をしています。
ジャムスプーン
パンにジャムを塗る時に使いたい、piatto(ピアット)のジャムスプーン。
ジャムをすくうだけではなく、塗りやすいようにスプーンの片方だけがまっすぐになっています。この部分を使って、パンにジャムを塗り広げる事が可能です。
ジャムだけではなく、常温に置いて少し柔らかくなったバターなども塗ることができます。
まるでお皿のように、用途に合わせて使い分けられるスプーン
お皿を選ぶ時に、盛り付ける料理によってサイズや形、色を選んだりしませんか?
piatto(ピアット)も単なるスプーンではなく、5種類の中からそれぞれのシーンに合わせて選ぶことが可能です。写真は深山を代表するうつわ、イゾラパレットプレート。このように、深山の他の製品との相性もいいんですよ。
磁器のスプーンは割れてしまいそうで扱いが大変そう、と思われるかも知れませんが、だからこそ丁寧に使うことで長く愛用されている方も多くいらっしゃいます。中には「磁器製(陶器製)のスプーンを一度使うと手放せない」という方も。あなただけのお気に入りの1本をぜひ見つけてください。
シリーズ連載「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」について
深山では日々、様々なうつわを製造しております。うつわと言えば、多くの方が料理を盛り付ける食器を主に思い浮かべることでしょう。ですが、深山のうつわの中には食器のようであって食器ではない、道具としてのうつわが数多く存在しています。
料理を盛り付ける以外の使い道がある事で、日々の暮らしが「ちょっと」楽しくなります。
いつまでも使い続けたい生活道具としてのうつわ、私たちの日常生活に溶け込むうつわ。そんな深山のうつわを、「暮らしを楽しむ、道具としてのうつわ。」シリーズとしてご紹介していきたいと思います。
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岐阜県瑞浪市。三市からなる美濃焼産地の中でも磁器、特に白磁の製造に特化したこの地区に深山はあります。
昭和中後期、世界の工場として欧米の洋食器ブランドの依頼に対し上質な白磁の洋食器を供給した時代に培われたものづくりの基礎。
私たちは、それら受け継いだものを基に、現代の暮らしに寄り添った丁寧な道具としての器を作っています。
製造や製品、使い勝手に関するお問い合わせなどございましたらお気軽にお問い合わせください。
Mizunami City, Gifu Prefecture.
Miyama is located in the Minoyaki producing area consists of three cities where porcelain, especially white porcelain is produced.
Foundation of manufacturing that was fostered during the middle and late period of Showa era when western style white porcelain tableware was provided, having received orders from the European and American tableware brand companies.
We are producing tableware as a gracious tool suitable for contemporary life associated with what we have inherited.
Please feel free to make inquiries to us about production, products and usability.