月々特集10月「日本茶・紅茶を気軽に楽しむために。slopeのティーポットができるまで」2024
日が短くなって夜風がひんやりと涼しくなってきました。夏の暑さが過ぎ去ってもどこか気忙しさが続く毎日ですが、忙しい時ほど心を落ち着ける時間をとりたいもの。そんな時は、お気に入りのお茶を用意して息抜きなんていかがでしょうか。
肌寒い今の季節はお茶がとてもおいしく感じられます。今日のお茶はダージリンティー。そして、使用しているティーポットは新作の「slope ポット」です。2~3杯分のお茶が淹れられる小ぶりなティーポット。コンパクトな大きさで、ひとりでもお茶を淹れやすいサイズ感です。短い時間の小休止から、のんびり長めのティータイムにも幅広く使えるところが一番のお気に入り箇所なんです。
深山の中でも特にシンプルなデザインのslopeシリーズ。どのようなことを思いながら開発をしたのか、当時を振り返りながらこだわりのポイントをご紹介します。
slopeのティーポットができるまで
ティーポットを開発する上でまず初めに検討したことは容量です。フレーバーティーを含めいろいろなお茶が飲まれるようになった昨今、ひとり一人が好きなときに、好きなお茶を飲めるティーポットを開発したいという思いからはじまりました。深山が過去につくってきたポットを実際にスタッフ間で使いながら大きさを検討し、ひとり飲みでも大きすぎず、2~3人で使っても小さくない容量を探ってみると、おおよそ400~450mlが体感として丁度いいことがわかりました。
実際にポットを使用していると、それぞれのポットの特徴が見えてきます。たとえば茶こしの形。日本茶と紅茶では茶葉の大きさが異なるため、それぞれ適した茶こしの穴の大きさが違います。細い穴の茶こしのポットに大きな茶葉でお茶を淹れると、穴に茶葉が詰まることがあります。
slopeのポットは日本茶・紅茶など幅広いお茶に使うことを想定し、本体に茶こしを付けず、代わりにステンレス製のティーストレーナーを付けることにしました。ストレーナーは取り外しが可能で、使用後は洗いやすく清潔に使える点も大きな利点です。
お茶の時間にちょうどいいを目指したティーアイテム
デザインソースとなったのは北欧の温かみのあるプロダクト。あらゆるインテリアになじむニュートラルなうつわを作りたいという思いから、シンプルな形状にデザインしました。ティーポットはミニマルだけれど冷たすぎないように、直線的な輪郭にわずかなふくらみを付けることで、柔らかな温もりを感じるシルエットに仕上げています。
カップと18cmオーバルプレートはポットのシルエットに合わせて直線の輪郭に。オーバルプレートは単体ではケーキ皿として、カップをのせれば端っこにお菓子をのせるトレイとしても使用できます。
紅茶と洋菓子の組み合わせはもちろんのこと、和菓子をのせても愛らしいです。
ドリンクアイテムは取っ手のない「カップ」と、取っ手のある「ティーカップ」の2種類がございます。カップは日本茶をいれる湯呑として使ったり、ヨーグルトやアイスをいれるフリーカップに。ティーカップは一般的なティーカップよりは縦長のかたちをしており、紅茶だけでなくコーヒーカップにも使いやすいデザインです。
また、ティーカップは重ねたときに取っ手が干渉しないためスタッキングが可能です。カップとティーカップは同じ径なので、ふたつを組み合わせてスタッキングすることもできます。使用後はコンパクトに収納できるよう、こだわったポイントのひとつです。
お茶の時間がもっと気軽で楽しくなるように、使用したティーバッグを置くためのトレイもシリーズに加えました。トレイとミニボウルをスタッキングしておくと、ミニボウルが受け皿となって余分なお茶を切ってくれます。渋みが出ないのでティーバッグを再利用することも可能です。
また、ミニボウルはシュガーボウルや砂糖菓子をいれるうつわとしても。好みに合わせて使い方を選べる余白があるところもslopeの特徴のひとつです。
slopeシリーズお披露目です
暮らしの道具として、まずはお客様にとって安心感のあるものをつくりたい。深山が大切にしてきたプロダクトへの思いを引き継ぎ、slopeシリーズはかたちになりました。slopeは使い手が自由に、そしてフレキシブルにアイテムを組み合わせられるシリーズです。ぜひみなさんの生活にslopeのうつわを取り入れて、お茶の時間を楽しんでください。
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岐阜県瑞浪市。三市からなる美濃焼産地の中でも磁器、特に白磁の製造に特化したこの地区に深山はあります。
昭和中後期、世界の工場として欧米の洋食器ブランドの依頼に対し上質な白磁の洋食器を供給した時代に培われたものづくりの基礎。
私たちは、それら受け継いだものを基に、現代の暮らしに寄り添った丁寧な道具としての器を作っています。
製造や製品、使い勝手に関するお問い合わせなどございましたらお気軽にお問い合わせください。
Mizunami City, Gifu Prefecture.
Miyama is located in the Minoyaki producing area consists of three cities where porcelain, especially white porcelain is produced.
Foundation of manufacturing that was fostered during the middle and late period of Showa era when western style white porcelain tableware was provided, having received orders from the European and American tableware brand companies.
We are producing tableware as a gracious tool suitable for contemporary life associated with what we have inherited.
Please feel free to make inquiries to us about producti