2025年03月

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ジンベエザメになってしまった (ノД`)シクシク

ジンベエザメになってしまった (ノД`)シクシク(2025年3月21日)

ジンベエザメになってしまった (ノД`)シクシク

夏に向けて、くじらの箸置き(waterline ウォーターライン Whale kids 箸置き)の注文がめっちゃ増えています。製品にもよりますが、製造するのに3カ月~は納期がかかる関係上、いつも季節を先取りした製品を作っていることになるのです。なので、sakura(さくら)シリーズだと年末あたりから2月頃にかけて集中的に製造していることが多く、実は今くらいの時期はそれほど注文は入ってきません(※すでにたくさんの注文を頂いて作り終えている時期になってます)。

さて、こちらのくじらの箸置き。
他の製品ではあまり使わない濃いめのブルーの釉薬を使用しているのですが。釉薬の特性なのか、昔っから釉薬ピンが出やすいのです。今、たくさんのくじらの箸置きをつくっているところなんですけど、母数が多い分、不良の数も増えてしまいます。こんなにも釉薬ピンが出てしまうなんて…。悲しい。

ジンベエザメになってしまった (ノД`)シクシク

ひとつの製品に1個か2個くらいのピンならまあある事なんですが、こんなにたくさんついているのもなかなかありません。初めて見たレベル。季節的なものも関係しているのかなあ。釉薬のほかにも、素焼きの状態とか土の問題とか、いろいろあるので原因の切り分け作業が難しいんですけれども。
これはもちろん不良品となってしまうので出荷はできないのですが、原因追及のためと単純にかわいそうだったので私が現場から救ってきました。

長い間眺めていると、なんだかジンベエザメの模様みたいでカワイイんじゃない…?これはこれで、ジンベエザメの箸置きとして販売してみたらどうかしら?
と、いろいろ妄想していましたが、忘れてました。これはくじらだって事を。
検証用にしばらく私のデスクに並べておこうと思います。

このブルーの釉薬だけではなく、他にも「釉薬ピンが出やすい」釉薬というものもありますし、いつもはそうじゃないけど釉薬そのものが古いと釉薬ピンが出やすくなってしまう、という事もあります。それはやっぱり、窯から出てこないとわからないので防ぎ様子がないのですが、そのまま廃棄してしまうのはもったいないので、小さいピンホールであれば(※釉薬由来のもの限定)上から同じ色の釉薬を塗りなおして再度焼成し、修復することもあります。
これがですね、意外と難しいのです。単純にピンホールの上をちょんちょんと筆で塗ればいいというわけではなく、しっかりと穴を埋めるように塗らないとかえってヒドイ事になってしまうので、技術がやっぱり必要なんですよねえ。
自分の持ち場の仕事が終わってから、せっせと釉薬ピンを直してくれている現場のスタッフに感謝しなければいけません。

商品戦略室
渡辺

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