
うつわリポート「プロが選ぶうつわ」vol.5 韓国料理編
プロユースのうつわとは?
ホテルや旅館、レストランなどでの使用にも耐えうる、強度や美しさを持つうつわ。いわゆる業務用食器のことを、プロユース食器と私たちは捉えています。
通常は問屋さんなどを通じて大量注文を頂く事が多いのですが、昨今は個人の方が家庭使いをするために購入されたり、チェーン店ではなく個人経営規模の飲食店さんがオープンに合わせてご注文を下さる事が増えてきました。
そこで、深山のうつわの中から「こんなタイプの飲食店にオススメ」といううつわをピックアップし、こちらのシリーズ連載「プロが選ぶうつわ」でまとめていきたいと思います。
第5回目は「韓国料理編」です。
・ナムル
・ビビンバ
・プルコギ or チャプチェ
・チゲ or わかめスープ(汁物)
・冷麺 or ビビン麺 or 韓国ラーメン
・おかゆ
・パンチャン(小皿料理)
いまや日本人である私たちにとっても身近な存在となった韓国料理。本格的なコース料理でいただけるお店から、ランチとしても利用できるカジュアルなお店まで、幅広く浸透しているように感じます。おうちで簡単に作れるお料理キットや冷凍食品なども増えてきていますので、ぜひこの機会に韓国料理にあう深山のうつわを探してみてください。
ナムル
まずはナムル(나물)。焼肉屋さんの突き出しにも登場することが多いナムルですが、様々な野菜・山菜・野草などをゆでて、ごま油や塩、ニンニクで味付けしたものの総称のようです。最近ではお惣菜が充実しているスーパーでも見かける機会が増えました。
深山を代表するうつわ、kowake(コワケ)を使えば仕切りがついているので、それぞれのナムルの味が混ざる事がありません。また、見栄えよく盛り付けることも可能です。

oju(オジュー)小鉢S 各種
kowake(コワケ)同様に、きちんと仕切ってナムルを盛り付けることができるうつわがもうひとつあります。それはoju(オジュー)です。おすすめは小さなサイズ(Sサイズ)のほうでしょうか。
ひとつから3つ仕切りまで3タイプそろっているので、ナムルの種類にあわせて選ぶことが可能です。
仕切りがないお皿にあえてナムルを盛り合わせにするという方法も。racca(ラッカ)のポワソン皿、ふだんは深皿のほうが人気があるのですが、ナムルなどのお惣菜盛り合わせであれば浅皿が断然おすすめです。盛り付けもしやすいですし、お箸でも取りやすいですよ。

↑うつわリポート「プロが選ぶうつわ」vol.1 焼肉編でもナムルに向いているうつわをご紹介しています!
ビビンバ
ビビンバ(비빔밥)は、韓国語で「混ぜご飯」を意味する代表的な料理のひとつです。racca(ラッカ)の15.5cmボウルはどんぶりのように使える口径と深さが、まさにビビンバ丼に最適!画像ではカレーのうつわシリーズで使用している薄い茶色のものを使用していますが、ホワイトやイエローなどカラバリ豊富なのでお好きなものをお選びください。
ビビンバ(비빔밥)はどんぶりに入れたご飯の上に、さきほどご紹介したナムルや調味した肉、卵などの様々な具をのせて、混ぜ合わせて食べる料理です。まるでどんぶりのように使える15.5cmボウルなら深さがあるので、画像のように思いっきり具材を混ぜ合わせることができます。
プルコギ or チャプチェ
韓国料理における代表的なメニューにプルコギやチャプチェがありますが、今回は野菜たっぷりなチャプチェ(챕체)を盛り付けてみました。最近は春雨までがセットになっているチャプチェのお料理キットも販売されていますので、ご自宅でも挑戦することができますよ。
使用したうつわは、crease(クリース)の22cmサラダボウルです。そう、盛り付けるのはサラダだけじゃない!お皿のフチが程よくカーブしつつ立ち上がっているので、汁気の多いチャプチェを盛り付けてもこの通り、しっかりと受け止めてくれますしすくいあげるのも楽ちんでした。これならプルコギも盛り付けられそう。春雨だけではなく、麺料理も大丈夫そうです。
試しに、cadre oval(カードル オーバル)23cmプラターにも盛り付けてみました。こちらの場合はみんなで取り分けるというよりも、一人分の料理として活躍しそうなサイズ感のうつわです。
わかめスープ
韓国ではスープは「主菜」にもなる日常食だってこと、ご存知でしたか?
辛いスープだけではなく、栄養たっぷりの優しい味わいのスープもたくさんあるんです。誕生日にはお母さん(=韓国語でオモニ)が作ったわかめスープ(미역국)を食べるのが習慣となっています。韓国ドラマを見ていても、わかめスープを飲んでいるシーンをよく見かけます。
crease(クリース)丼は程よい深さ、重さがあり、たっぷりのスープでもしっかりと受け入れてくれる懐の広さが魅力的。もやしのスープ、牛テールのスープなど韓国料理には具材たっぷりのスープが沢山あるのですが、このうつわだったらどんなスープでも盛り付けることが可能だと思いますよ。
冷麺や韓国ラーメン
最近では普通のスーパーでも売られているのが珍しくなくなってきた、韓国ラーメン。
実は韓国ではラーメン(라면)といえばインスタントラーメンが主流であり、その種類の豊富さには圧倒されてしまいます。韓国の食堂などで提供されるラーメンも基本的にはインスタントラーメンなのです。私も新大久保の韓国料理屋さんでラーメンを注文した時に、おうちで作って食べている韓国ラーメンがそのまま出てきて最初はビックリしました。でもこれが当たり前なんですよね。
ラーメンどんぶりとして使うのに十分なサイズ感と深さがある、ラッカのどんぶり。私もおうちで韓国ラーメンを作って食べるときは、いつもこのどんぶりを愛用しております。
ちなみに、同じracca(ラッカ)のシリーズの19.5cmボウルにしてみると…?口径が広がった分だけ、高さがなくなるので同じ麺料理でも汁気が少ないビビン麺とかチャジャン麺とかがおすすめです。口径が広いのでお箸でかき混ぜやすいと思います。
韓国料理で麺料理といえば冷麺も外せないですよね。焼肉屋さんのメニューにも欠かせない冷麺は以前にご紹介したsuzune(すずね)の麺鉢をどうぞ。

おかゆ
おかゆ(죽)は韓国で「チュッ」と言います。日本でおかゆと聞くと、体調がすぐれないときの食事だったり、和の朝食メニューだったりを思い浮かべますが、韓国ではスープ同様に様々な種類のおかゆが存在するのです。韓国におけるおかゆは日常食であり、専門店や屋台があるほど普通に食べられているんだとか。
画像ではhaku(ハク)のボウルMに一人分を盛り付けましたが、もっと大きなサイズのボウルにたっぷりとよそって、それぞれ取り分けたあとにお好みでキムチやジャンを追加して食べるのが韓国流。
松の実のおかゆ、かぼちゃのおかゆとともにポピュラーなのが鶏のおかゆ。鶏から出た濃厚な、うまみたっぷりのお出汁をすったおかゆは最高です。簡単に作りたいときはサムゲタンの素などを購入して、お米を入れてコトコト煮込めばOK。おうちで簡単に韓国風おかゆを楽しむことができちゃいますよ。
パンチャン

韓国料理店ではメインが来る前に山のようなおかずが出てきます
バンチャン(반찬)は韓国料理における副菜の総称。日本でいうところの「おかず」に相当します。韓国料理店で、オーダーをしたあとに次々と小皿が運ばれてきてビックリした経験はないでしょうか。バンチャンにスープやチゲを合わせれば、韓国の伝統的な献立である「韓定食」が完成します。
作り置きのおかずをストックしておけば、メインの料理に合わせて何品かをサッと盛り付けるだけでOKなので、あると便利なのではないでしょうか。
バンチャンは小皿で何品も出す事が多いのですが、柳 和食器の3.5寸豆皿のサイズ感がちょうどよさそう。同じサイズ、同じ色でそろえたほうが統一感も出ます。
韓国料理のうつわ まとめ
今回の「プロが選ぶうつわ」いかがでしたでしょうか?第1回の焼肉屋さんで大活躍してくれそうな深山のうつわと若干かぶるところもありましたが…。いまや韓国料理を取り扱うお店は珍しくなく、またご自宅でも手軽に食べられる商品が充実してきております。飲食店ではもちろん、おうちでも使える韓国料理に合いそうな深山のうつわ。お探しのうつわが見つかれば幸いです。
本当はチヂミ、ポッサム、タッカンマリなどまだまだご紹介したかった韓国料理×深山のうつわの組み合わせがあるのです。今回の韓国料理編が好評でしたら、ぜひ第2弾をやってみたいですね。
シリーズ連載「プロが選ぶうつわ」について
一般のご家庭で使うだけではなく、飲食店やホテルなどの場面で使えるうつわ。深山ではそのどちらも製造しております。プロが選ぶうつわとは?また、プロにおすすめしたいうつわとは?
これまでとはちょっと違った視点で深山のうつわをご紹介していきます。
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岐阜県瑞浪市。三市からなる美濃焼産地の中でも磁器、特に白磁の製造に特化したこの地区に深山はあります。
昭和中後期、世界の工場として欧米の洋食器ブランドの依頼に対し上質な白磁の洋食器を供給した時代に培われたものづくりの基礎。
私たちは、それら受け継いだものを基に、現代の暮らしに寄り添った丁寧な道具としての器を作っています。
製造や製品、使い勝手に関するお問い合わせなどございましたらお気軽にお問い合わせください。
Mizunami City, Gifu Prefecture.
Miyama is located in the Minoyaki producing area consists of three cities where porcelain, especially white porcelain is produced.
Foundation of manufacturing that was fostered during the middle and late period of Showa era when western style white porcelain tableware was provided, having received orders from the European and American tableware brand companies.
We are producing tableware as a gracious tool suitable for contemporary life associated with what we have inherited.
Please feel free to make inquiries to us about production, products and usability.