うつわが生まれるまで

miyama porcelain sanitaryが生まれるまでに様々な想いがありました。
メーカーの元で企画をしている磯田と、商品の営業をしている稲葉、サニタリーの企画開発に携わった2人が製品についてじっくり話しました。

vol.02 開発の上でこだわったところ

磯田:まずは質感ですね。深山は白磁の食器を作っています。白磁は成分にガラス質が多く含まれ高い温度で焼くため、丈夫でつるっとしたなめらかな肌の器を焼き上げることができます。それで吸水性のある陶器と比べて水をはじくことで汚れが洗い落としやすくなっています。このシリーズのアメ釉以外は、還元焼成と言って深山でもより温度の高い焼き方をしていて、窯の中の温度は1340度まで上がるのでより水をはじきやすく、汚れが定着しにくい質感になっています。そのうえで明るい印象で清潔感のあるカラーを揃えました。食事の時にうつわに感じる安心感や楽しさを食事以外の生活の中にも、と思っています。

稲葉:あと水場で使うアイテムの地面と接する底面の部分はガラスコーティングを施してもう一度焼成することで汚れやぬめりをより落としやすくよりきれいに使えるようにしましたね。すごく水場になじむ色ですし、バリエーションがあるんで、家族で色分けできるのがいいなって思います。形もガーグルコップは特にたくさんありますよね。

磯田:ガーグルコップは6 形状、それぞれの目的を持った特徴があるのですが、すべて洗いやすさも視野に入れて選んだので素材だけでなく、清潔に保てる形を意識しましたね。

稲葉:確かにそうですね人の好みに合わせて、サイズ感、持ちやすさ、使いやすさ、洗いやすさを考えた形状が最終的に6こ集まりましたね。

磯田:ソープディッシュは、油が切れるものや小皿から発展させられないか考えていましたが、パンの湿気の密閉を防ぐ「クラストのパン皿」が合いそうという案が上がって、その形状を元に新しく石鹸皿を作ることになりましたね。

稲葉:レリーフは今回の場合(もともとあるクラストシリーズのレリーフの)ドットよりもこの枝の形がいいですよね。お皿だけでも独立してかわいいです。クラストになじみがあるお客さんとかだと小さい形状もあるんだって気づいてもらえるといいなと思います。イメージが崩れない限界までレリーフを高くしたことで石鹸の水切れがいいものができましたね。

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