月々特集

月々特集3月『春を感じる桜の器。おうちの中でお花見を!』

三日寒い日が続くと、次は四日温かな日がつづき、いつかは毎日が温かくなり春になる。春を迎えるその繰り返しの中で、温かな気配を感じるとついに春が来たかと期待をしてしまう。春はほかの季節よりもとても待ち遠しい季節です。桜に小さな芽が吹くと、その待ち遠しさはひとしおに。春と桜。暮らしの身近に春を感じる桜の器のご案内です。

新製品『sakura 五寸丸皿七寸丸皿』桜の花のレリーフが器を彩ります。

 

miyama.からオススメをする桜の器は二つあります。

それぞれ私たちが大切に受け継いだ伝統的なものづくりから生まれ、そして、暮らしに食卓に、華やかに、たおやかに春と桜を迎えます。

●繊細な桜のレリーフを大胆にレイアウトした桜の器

一つ目の桜のうつわは「sakura」シリーズ。2011年に誕生をしたロングセラーの桜の器。その器に今年10年ぶりに新しいサイズが加わりました。

ロングセラーのsakuraシリーズ。スクエアなフォルム全体に桜の花のレリーフを彫刻しています。

陰影を大切に彫刻した桜の花のレリーフに、桜色の釉薬をほどこして焼き上げると、釉薬のガラス質が溶けて、桜の花の彫刻の深い所には濃く溜まり、盛り上がっている所には淡く残って桜色のグラデーションが生まれます。やきものとして焼き上げることではじめて生まれるこの自然な桜色の濃淡が、一見すると個性的に感じるこの器と、日常の食卓との調和を保ちます。

『鋳込み成形:型から取り出したところ。右下の白いものが石膏型、左上に持っているものが取り出したばかりの製品』器:sakura菓子皿

この桜の花の彫刻は、『鋳込み成形(いこみせいけい)』という技法で器として形づくります。鋳込み成形とは、最初に原型となる器そのものの形を石膏で作り、そこから型を取って、その型に泥状の粘土を注入し形づくる技法で、sakuraのような彫刻だけでなく、仕切り皿のような複雑な形など自由度の高い器づくりができる技法です。

このシリーズに今年加わったのが『sakura七寸丸皿』『sakura五寸丸皿』。桜の花が丸い世界に広がっています。

『桜のうつわで桃の節句も晴れやかに華やかに』

桜満開のこの器が食卓にのぼれば、ひな祭りや桃の節句などのハレの日はもちろん、日常のおうちでのごはんやお茶の時間にがお花見に! おうちの中で春を感じる器です。

●桜色のその奥に密やかに咲く白い桜のお茶のうつわ

二つ目の桜の器は、うってかわって密やかな桜。ふっくらとふくらんだ春らしい桜色の茶器ですが、桜の花はどこ?と思われるかもしれません。

『かさね茶器 桜シリーズ』土瓶は320㏄、煎茶碗は110㏄入ります』

写真ではなかなか伝わりづらいのですが、お皿の表面や土瓶の蓋によく目を凝らして頂くと・・・、桜色のその奥に白い桜の花の紋様が。

『桜の花の輪郭線が白盛絵の具で描かれた【桜柄】』

この絵柄は、白盛絵の具(しろもりえのぐ)という顔料に白土を混ぜた盛り上がりのある絵の具で描いた桜の花の柄を、銅板転写下絵付けという絵付け技法で器の表面に施しています。

この銅板転写下絵付け(どうばんてんしゃしたえつけ)という技法は、約150年前に深山の工場がある岐阜県瑞浪市になった里泉焼(りせんやき)という窯元などが日本で初めて行った技法で、とてもクラッシックな技法ですが、地元で誕生した技法であること、そして、この技法は器を焼き上げる本焼成(ほんしょうせい)の時に同時に絵付けする為、絵柄と素材と釉薬が一体になるとても柔らかな風合いに仕上がるため現在も、この絵付け技法を行っています。

『銅板転写下絵付け』素焼き状態の器に転写紙をあて、水を吸った筆で抑えることで、絵柄が、転写紙からはがれて器に付着する。』製品:suuun8old

この技法で描かれる絵柄は2種類。一つは上の写真の輪郭線で桜の花を描いた『桜柄』。もう一つが下の写真のドットのような小さな桜の花がお皿全面に舞う『小桜柄』です。

『小桜(こざくら)柄』小さな桜の花がドットの様に器を覆っています。

今年の春は、外に出られるときは外で桜を愛で、おうちですごすときは器の中に桜を楽しむ。

いつもよりたくさんの桜を楽しめる、好い春となりますように。


《ご紹介のうつわはコチラより》

*シリーズ全アイテムのページに移動します。

『sakuraシリーズ』

『かさね茶器 桜シリーズ』


月々特集3月『春を感じる桜の器。お家のなかでお花見を!』最後までご覧頂き誠にありがとうございます。暖かくなるとすぐにでも外に飛び出していきたくなります。もちろん本物の桜を愛でる時間も大切、でもお家の中でも工夫次第で色んな春を、色んな桜を、色んなお花見をお楽しみいただけます。(おしまい)

『3月特集 春を感じる桜の器。おうちの中でお花見を!』



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