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月々特集10月「秋は織部のうつわで、食卓を衣替え。」(2023年)
ロングセラーcrease(クリース)に新アイテムが仲間入り。
夏の残暑が徐々におさまって少しずつ肌寒さを感じるようになりました。秋と言えば里芋やきのこをはじめ、旬の食べ物が市場に多く出回るころ。食卓からも秋の香りが漂ってきます。
今日はそんな秋のお料理にピッタリなうつわ「クリース」をご紹介します。
crease(クリース)は英語で襞(ひだ)という意味。一見デコボコしたうつわに見えますが、釉薬をかけると色の濃淡が生まれてスジ状の模様が浮き上がります。
この模様がお料理をいい感じに引き立ててくれるから、スタッフからも好評のシリーズなんです◎
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写真はスタッフのおうちごはん🌰
織部のあざやかなグリーンは、栗やキノコといった秋の食材と組み合わせが良く、おしゃれにまとまります。
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織部のルーツは桃山時代
鮮やかなグリーンが特徴の織部(おりべ)は桃山時代の美濃地区で誕生し、現代にいたるまで長年愛されてきたうつわです。千利休の弟子であった茶人、古田織部(1543年~1615年)の指導のもとに生まれ、ゆがんだお皿に緑釉をかけた独特の形式は「織部好み」として武将や茶人の間で瞬く間に広がりました。その後、織部は日本の伝統的な色として、おもに和食器や茶道具につかわれています。クリースがやわらかく揺らいだ形状なのは、こうした織部の伝統の元につくられたお皿だからなんです。
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●7寸中皿
子育て中のスタッフによる提案からうまれた7寸中皿(22cm)は、毎日のおかずにぴったりなお皿です。家庭使いに丁度いい大きさを調べるために、実寸大のモデルをつくって検証しました。
実際に使ってみると、重すぎず、大きすぎない絶妙なサイズだから普段の食卓に使いやすいんです。表面は平らにつくられていて、いろんなおかずをワンプレートに盛り付けることが出来ます。
ハンバーグやニンジンのコンポート、カルパッチョといった色鮮やかな洋食にもマッチします。
素材は磁器でできているから電子レンジでそのまま温めても大丈夫。気軽にいろんなお料理を楽しめるうつわです。
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白磁はどんなお料理にも使いやすい定番の色。レリーフは織部よりも落ち着き、上品な印象です。
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●3寸小皿
段々と肌寒くなるこの季節は、温かいお蕎麦が食べたくなってきますね。
三寸小皿はタレやおしょう油のお皿としてはもちろん、ネギや大根おろしといった薬味をのせても雰囲気が良いです。
使いたい時にサッと気兼ねなく使えるのが小皿のいいところですよね。写真はきんぴらごぼうをのせてみました。小さくてもばっちり存在感があるから、食卓のアクセントとして使ってみてください。大きなお皿でなくとも、小皿を変えるだけで季節感のある食卓を演出できます。
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織部のグリーンと栗のコントラストが秋の情緒を感じさせます。小皿は菓子受けとしても活躍します。
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●楕円8寸カレー深皿
クリースは毎日の料理に取り入れやすい柔軟さが特徴ですが、カレー皿もそのうちのひとつ。
深めにつくられたボウルだから、サラダやスープパスタなど、お料理に合わせて使い道が広がります。
写真は織部釉のお皿にポークカレーを盛り付けました。鮮やかな織部の緑色がルゥーの色味をひきたてて、思わず食欲をそそります。織部とカレーって、意外と合うんです。
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●5寸いちじく片口取鉢
和食器にはかかせない片口鉢は、きんぴらごぼうなどちょっとした副菜を盛り付けるのに重宝します。写真はトマトのマリネを盛り付けてみました。
少し話がそれますが、卵焼きをつくるときに、お椀でたまごを溶いてフライパンに流しいれたことはありませんか?思い返してみると注ぐためのうつわって意外とないんですよね。溶きたまごを流しいれたり、納豆をごはんにかけたり。どれも日常的な動作のはずだけど、ぴったりなうつわが見つからない。
5寸いちじく片口取鉢は、そうした「注ぐ」「かける」役割もしっかりこなせます。広めの注ぎ口だから、とろろなどのトロっとした食材も大丈夫。見た目だけでなく、道具としての安心感にもこだわったうつわです。
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●3寸いちじく片口豆鉢
3寸いちじく片口豆鉢には手作りのドレッシングをいれて食卓へ。
片口鉢にお酢と調味料をいれれば、自家製ドレッシングのできあがり。
以前からミニサイズの片口は動いていたこともあり、新たに使いやすさ重視の製品を開発しました。持ちやすい楕円形のフォルムだから5寸片口鉢と同様に食卓においても安心感があります。
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織部のお皿は少しハードルが高いと思われるかもしれませんが、すべて扱いやすい磁器でできているから電子レンジや食洗器にも対応しています。だから初心者さんにもおすすめです。ぜひ新作のうつわで普段の食卓に秋の空気を取り入れてみてください。(おわり)